東邦選抜優勝特集

「平成最後の甲子園」となる選抜高校野球は3日、決勝が行われ、愛知の東邦高校が千葉の習志野高校
に6対0で勝ち、単独最多となる5回目の優勝を果たしました。
東邦は平成元年の選抜で優勝していることで、平成の最初と最後の甲子園で優勝を飾りました。

東邦は1回、エースで主将の石川昂弥投手(3年)の中越え2点本塁打などで3点を先制。
5回にも石川投手が2点本塁打を放ち、習志野を突き放した。投げても石川投手が二塁を踏ませず、
97球で3安打完封。今大会は全五試合に先発し、3度目の完投となった。
愛知県勢の選抜優勝は2005年の愛工大名電以来14年ぶり11度目で大阪府勢とともに首位に並びました。
習志野は千葉県勢として初の春制覇を逃しました。

成元年以来、30年ぶりの優勝を果たした東邦高校の石川昂弥投手は「最初は制球が定まらない部分
があったが、フォームを修正して完封することができた。バッティングでは前の2試合でヒットが
なかったぶん、逆に力が抜けてホームランを打つことができた」と話していました。

そのうえで「新チームになった時点では弱いと言われていたチームがコツコツと努力して甲子園で
優勝できたことは本当にうれしい。優勝旗を持った瞬間に初めて実感がわきました」と喜びをかみ
しめていました。

彼は、私の自宅から車で10分ほどの亀崎中学の出身者ですので親近感を覚えます。
彼の弟さんの石川瑛貴さん(現在中学1年生)も凄いようです。
2017年に中日Jr.で5番として猛打を奮っていた捕手です
石川選手の家族は、父親が平成の始まりに、東邦高校で甲子園に出場しており、母親も父親の一学年
下の東邦高校出身で、弟さんは2017年に中日Jr.で活躍し今年も優勝に導いたた石川瑛貴選手です。
下図は、石川投手の母校、東邦高の中学出身者の一覧です。
地元の愛知県以外にも岐阜県、三重県、静岡県、沖縄県等からも入学していることが判ります。



石川投手が在籍している東邦高の中学出身者一覧
完封勝利の石川投手
ナインと喜び合う石川投手
抱き合って喜び合う石川投手

下表は、平成元年に選抜で上宮高を破って優勝した時の試合経過と出場ナインです。
延長10回裏、上宮のサードの種田がセカンド内藤に送球、これを内藤が捕球することができず、
更にカバーに入ったライトの岩崎も後逸し、ボールは無人の外野へと転々。
その間に2塁走者高木が生還し、3-2で東邦が逆転サヨナラ勝ち通算4度目の選抜優勝を納めております。



その瞬間、原をはじめとする東邦ナインはホームベース付近で歓喜の輪ができ、その後阪口監督を皆で胴上げ
反対にあと1人からまさかのサヨナラ負けを喫した元木をはじめとする上宮ナインは、その場で蹲りました。
痛恨のエラーの上宮の種田と、この時の東邦の勝利投手の山田喜久夫さんは奇しくも中日に入団しております。

山田喜久夫さんは、この日甲子園球場で母校東邦を応援しておりました。
残念なのは、種田さんが無免許運転等を犯したこともあってメィデアに採りあげられることが無いことです。



石川投手のお父さんと甲子園で応援する山田喜久夫さん