−日記帳(N0.2183)2020年03月017日−
新型コロナ感染拡大で米国株は史上最大の下落も日本株は微増
−日記帳(N0.2184) 2020年01月01日−





新型コロナウイルスの感染拡大により世界的に経済活動が縮小する中、株式市場も動揺が続いている。
日米の中央銀行が一段の金融緩和策に動き、その後、先進七カ国(G7)首脳による声明が出たが、
欧米の株式市場は急落。東京市場も一時、取引時間中として3年4カ月ぶりの安値を付けるなど市場
心理は不安定になっている。

週明け16日のNY株式市場のダウ工業株30種平均は暴落した。
新型コロナウイルスの感染拡大で、米国経済の景気後退リスクが意識され、前週末比2997.10安の
20188.52ドルで取引を終えた。終値ベースの下げ幅は12日の2,352ドルを上回って過去最大だった。

ダウの下落率は12.9%に達し、株価が大暴落した198710月の「ブラックマンデー(暗黒の月曜日)」
の22.6%以来の大きさだった。ダウは約3年ぶりの安値水準となり、2月12日の史上最高値(29,551ドル)
からの下落率は31%となった。

15日に米連邦準備制度理事会(FRB)が1%の緊急利下げと量的緩和の再開を決定。だが、市場では
「直接の感染拡大防止に結び付かない」(日系証券)として、朝方からダウは2,200ドル超下げ、取引を
一時停止する措置が発動された。米国では外食や集会を禁じる動きが相次ぎ、当面の売り上げ回復が見込
めない小売りなど、幅広い業種で全面安の展開となった。

取引終盤になってトランプ大統領が記者会見で、感染拡大は七、八月まで続き、景気後退入りする可能性
に言及すると市場心理はさらに悪化。ダウの下げ幅は一時3000ドルを超えこの日の安値圏で取引を終えた。
市場参加者は「FRBはやれることはやったと思うが、逆にすべての政策手段を使い果たした出尽くし感
が意識されてしまった」と話す。

以上の記事は、3月17日付けの東京新聞・夕刊から転載させて頂きました。
無断での転載、私的利用につきご容認下さい。

・追記:
日経平均はダウ平均に連動に連動するのが常ですので、本日の日経平均の暴落が予想されていたのですが
幸いにも、10円弱のプラスで引けました。
これは、新型コロナの日本での感染者数が、その数値の信頼性に問題はあるものの、下図に示すように
欧米に較べて桁違いに低く抑えられていることを市場が読み取っているからと考えます。

新型コロナ感染者の推移

3月17日の日経平均株価




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