開会式の時のように歌手による「君が代」独唱を期待しておりましたが、選手による斉唱でした。
野球やサッカーの日本代表選手は声を出さずに口を動かす程度ですが、ラグビー日本代表選手は
何時も声を出して斉唱されるので敬意を覚えるのが常でした。
今日も日本国籍を持たない外国人の日本代表選手たちは声を出して斉唱されました。 |
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君が代を斉唱する日本代表選手 |
彼らは「君が代」の歌詞にある「さざれ石」を実際に観ることで「君が代」への理解を更に深める
べく、今年7月にリーチマイケル主将は日向市に出向いて「さざれ石」を見学しております。
そして、小さな「さざれ石」が時を経て大きな巌になることを例えにして、チームの結束を
訴えております。
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「さざれ石」を見学するリーチマイケル主将 |
「さざれ石」の学名は石灰質角礫岩で石灰石が長い年月をかけて雨水で溶解し、粘着力の強い乳状液
が小さな石の隙間に凝結して生成された岩の塊です。
君が代は古今和歌集に収録されている短歌のひとつで、明治2年(1869年)、薩摩藩歩兵隊長だった
大山巌が天皇陛下が臨席する儀式用の歌として「君が代」を選びました。
その後、明治13年(1880年)に宮内省式部職雅楽課の雅楽師が曲をつけ、ドイツ人の音楽家が編曲、
11月3日の天長節で初めて演奏され、以後、日本国歌となりました。
・アイルランド 前半14分:
アイルランドはラインアウトからCTBリングローズがゲイン、近場を攻めながら10フェーズ以上を重ね、
SHマレーのキックパスをCTBリングローズがキャッチしてトライ。アイルランドが先制(0-5)
・日本 前半17分:
ペナルティを獲得した日本はショットを選択。SO田村ほぼ正面の40mのPGを決め、3点を返す。(3-5)
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最初の40mPGを決めるSO田村 |
・アイルランド 前半21分:
日本、ファーストスクラムでペナルティ。アイルランドはマイボールのラインアウトから、モールで
押したあと、左右にワイドに展開する。SOカーティがはたいたボールをFBカーニーがグラウンディング。
TMO(テレビジョンマッチオフィシャル)による判定が認められアイルランドが追加点。(3-10)
ゴールも決まり2点追加。(3-12)
・日本 前半32分:
日本、CTBラファエレ、交代したFLリーチを中心にボールを継続。相手の反則でペナルティを獲得。
・日本 前半32分:
SO田村のPG成功。(6-12)
・アイルランド前半 37分:
アイルランドがノットロールアウェイの反則。
・日本 前半32分:
SO田村のPG成功。(9-12)
・日本 後半19分:
マイボールスクラムから、SH田中、CTBラファエレとつなぎ、左サイドにその福岡が逆転トライ。
ゴールも決まり、16-12と逆転に成功し、スタンドに地鳴りのような歓声が沸き起こった。(14-12)
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逆転のトライを決める福岡 |
・日本 後半32分:
SO田村のPG成功。アイルランドに1トライ1ゴール差に。(19-12)
・アイルランド後半40分:
日本は時間を掛けてスクラムを展開。ノックオンアドバンテージでアイルランドがボールを奪うも
何故か、アイルランドはタッチに蹴り出してしまいその瞬間ノーサイドで日本の勝利決定。
アイルランドは、そのままプレーを続けトライとゴールを決めれば、19-19の同点に追いつけた筈。
敢えて、その選択を放棄したことについてアイルランドのジョー・シュミッドヘッドコーチ(HC)
は次のように理由を明かましした。
「7点差以内の負けに与えられる勝ち点「1」を優先したから」
これ以上攻めれば、圧倒されている日本にトライを奪われ、「1」が「0」に減るリスクを感じて
いたということになります。結果、最後は負けているアイルランドが自ら終わらせる選択で笛を
鳴らせたことになり、日本の強さを認めているが故の選択でした。
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試合スコア |
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勝利の挨拶をエコバに詰めかけたサポーターに挨拶する日本代表 |