直径約130mの小惑星が一昨日の7月25日、地球から約72,000kmの距離を通過しました。
ほぼ、甲子園球場ほどの大きさでしかありませんが、運動エネルギーは速度の自乗に比例
するので、その威力は核兵器クラスと推定されます。
アメリカ航空宇宙局(NASA)やその他の専門機関は、宇宙のこうした物体を事前に発見する
装置を所有しているものの地球に接近する全ての小惑星を追跡することは不可能で小惑星
「2019 OK」と命名されたこの小惑星に接近の数日前まで全世界の科学者は気付きませんでした。
日本スペースガード協会の浅見敦夫副理事長に因れば「地球と月の軌道の間を通過する小惑星は、
1カ月に数回は観測されいる」としつつも「直径100m程度は非常に珍しい」とのことです。
「2019 OK」が今回、地球に衝突する可能性は低かったとした上で、もし同程度の小惑星が地表
に衝突した場合「直径1.5kmから2km、深さが500mほどのクレーターができ、さらに衝撃波で東京
23区よりやや広い地域が壊滅的な打撃を受けたでしょう」と話しております。
この小惑星がかすめた地球から約72,000kmの距離は、地球と月の距離の5分の1以下です。
全世界が協力して、このような小惑星の接近を事前に察知して、必要が有れば核爆弾を使って
排除、もしくは迂回させる技術を確保しておくことが必要ではないでしょうか。 |