−日記帳(N0.2115)2019年07月26日−
北朝鮮の新型短距離ミサイル2発 日本海に着弾
−日記帳(N0.2116) 2019年07月27日−
今日、直径約130mの小惑星が地球に衝突寸前まで最接近



小惑星「2019 OK」の想像図


北朝鮮が25日朝、短距離型弾道ミサイルを日本海に向けて発射しました。
韓国軍によると、発射されたのは2発で、ともに新型の短距離型弾道ミサイルとのこと。
北朝鮮は、8月から始まる米韓合同軍事演習に反発していて、2週間前にはミサイル発射
の兆候があったとのことです。

韓国の合同参謀本部(JCS)によると、ミサイルは北朝鮮東岸の元山(ウォンサン)市付近
から発射され、少なくとも片方は約690km飛行して日本海に落下しました。
米政府も、ミサイルは「短距離型」だと確認しております。



北朝鮮の国営メディアによると、金正恩朝鮮労働党委員長は、「直接的な脅威や脅威の
可能性を排除するために」兵器の開発を強いられていると声明で説明したとのことです。
今回の実験は新たな弾道ミサイルシステムにまつわるものだという。

現在、訪韓中のマイク・ポンペオ米国務長官は、今回のミサイル発射は交渉戦術に過ぎない
としてそれほど心配する必要はないと述べており、トランプ大統領も今回の発射を問題にし
ていない経緯から、北朝鮮はこの辺りの事情を踏まえて発射に踏み切ったものと思われます。

BBCのローラ・ビッカー・ソウル特派員は、今回のミサイルは朝鮮半島全域を射程圏に収め
ていることから、特に韓国を意識したものだと指摘しており、自分たちが韓国にどれほどの
影響力を持つのか試すと共に、米韓を分断を画策していると指摘しております。

発射が25日に実施されたのは、24日までアメリカのボルトン補佐官が韓国を訪問していたこと
によるものと観られております。
一方、安倍総理は「我が国の安全保障に影響を与える事態ではないことは確認している。
いずれにせよ、今後、アメリカと緊密に連携をしていく」との声明を発表しております。


                      



                      

直径約130mの小惑星が一昨日の7月25日、地球から約72,000kmの距離を通過しました。
ほぼ、甲子園球場ほどの大きさでしかありませんが、運動エネルギーは速度の自乗に比例
するので、その威力は核兵器クラスと推定されます。

アメリカ航空宇宙局(NASA)やその他の専門機関は、宇宙のこうした物体を事前に発見する
装置を所有しているものの地球に接近する全ての小惑星を追跡することは不可能で小惑星
「2019 OK」と命名されたこの小惑星に接近の数日前まで全世界の科学者は気付きませんでした。

日本スペースガード協会の浅見敦夫副理事長に因れば「地球と月の軌道の間を通過する小惑星は、
1カ月に数回は観測されいる」としつつも「直径100m程度は非常に珍しい」とのことです。

「2019 OK」が今回、地球に衝突する可能性は低かったとした上で、もし同程度の小惑星が地表
に衝突した場合「直径1.5kmから2km、深さが500mほどのクレーターができ、さらに衝撃波で東京
23区よりやや広い地域が壊滅的な打撃を受けたでしょう」と話しております。

この小惑星がかすめた地球から約72,000kmの距離は、地球と月の距離の5分の1以下です。
全世界が協力して、このような小惑星の接近を事前に察知して、必要が有れば核爆弾を使って
排除、もしくは迂回させる技術を確保しておくことが必要ではないでしょうか。


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