サッカーの南米選手権1次リーグC組の日本は20日(日本時間21日)当地での第2戦でW杯優勝
経験もある強豪・ウルグアイと2-2で引き分けた。
前半25分、右サイドでパスを受けたMF三好康児(22)=横浜M=が右足で先制弾。その後、
ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)によって与えたPKを相手FWルイス・スアレス(32)
=バルセロナ=に決められて同点とされたが、後半14分に再び三好が加点。
同21分に追いつかれてドローとなったが、強豪相手に2度のリードを奪う大健闘だった。
迫り来る世界レベルの強豪にも気後れすることなく、堂々たる戦いで2度のリードを奪った。
立役者は背番号11だ。
まずは前半25分。三好が柴崎の左から右への大きなサイドチェンジからゴール前へ突進。
「ボールを奪った後、サイドが空くのはイメージしていた。狙い通り」。
利き足とは逆の右足で、名手GKムスレラのニアサイドを抜いてみせた。
伏線があった。先制点の9分前。右サイドから中央へカットインして、左足を振り抜いた。
枠は外れたが「左で打っておいたことによって、相手も少し左を警戒してきた。イメージ
通りに打てた」迷いはなかった。さらに1-1の後半にはこぼれ球を見逃さずに2得点目。
後半38分に久保建と交代したが、世界レベルの選手がそろう一戦で
マン・オブ・ザ・マッチに輝いた。
東京五輪世代中心の若き日本代表。チリ戦では闘う姿勢よりも慎重な印象が目立ったが、
ウルグアイ戦は違った。主な理由は2つ。一つは岡崎、川島といった経験豊富な選手の存在。
主将を務めた柴崎と共にチームの屋台骨を形成して安定感をもたらした。
さらに中2日とタフな日程で強豪を迎え撃つため、森保監督は試合前日のミーティングで、
これまでのA代表のプレーをまとめた「コンセプト映像」を使用。肉体に負荷をかけずに、
意識を統一させる狙いで、岡崎が「チリ戦も悪くなかったけどより整理されたサッカーが
できた」と振り返れば、2得点の三好も「うまく考えを共有できていた」。
8強入りへ望みをつなぐ勝ち点1。間違いなく健闘と言える。ただ、勝つチャンスがあったのも
紛れもない事実。「(次戦の)エクアドルも日本に勝ちたいと思ってくる。ガチンコ勝負。
(大会前の)プランの中では、突破のためにここで勝つというのがある。
間違いなく一番重要な試合」と柴崎。
この勢いをさらに加速させ、勝利をつかむ。
(6月22日付け東京中日スポーツより転載させて頂きました)
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