この事件は、11日前の5月28日に発生してますが、パソコン修理中で当サイトを編集出来ませんでした。
しかし、事件の社会に及ぼす影響が極めて大きい事から改めてここで取り上げさせて頂きます。
このような事件を二度と起こしてはならないとの思いが強かったからです。
思えば、丁度18年前の今日、6月8日、大阪教育大学附属池田小学校に凶器を持った宅間守(当時37歳)が
侵入し、次々と同校の児童を襲撃し、児童8名(1年生1名、2年生7名)が殺害され、児童13名・教諭2名
が傷害を負う悲惨な事件が起こっております。
犯人の宅間守(当時37歳)は、校長や別の教諭にその場で取り押さえられ、現行犯逮捕されましたが最後
の一人を刺し終えた瞬間、凶器の出刃包丁を落として「あーしんど!」と呟いたと言われております。
その後、宅間守は殺人罪などで起訴され、死刑の判決を受けて2004年9月15日、死刑が執行されました。
この事件が思い起こされるような悲惨な殺傷事件が神奈川県川崎市で起こりました。
池田小と同様、川崎市内に在る私立カリタス小学校のスクールバスを待っていた小学生の児童や保護者
らが近づいてきた男性に相次いで刺される事件が起こりました。
加害者の岩崎隆一容疑者(51)は、終始無言のまま待機列の後方から駆け足で襲撃、保護者の男性を背後
から刺した後、約50mを無言で走って移動しながら保護者の女性と児童17人(後に死亡を確認された女児
1人を含む)を立て続けに襲撃し,スクールバスの運転手から「何をやっているんだ」と叫ばれた後 、
さらに数十メートル移動して自ら首を切って自殺に及び、後に病院で死亡が確認されました。
保護者の男性が小山智史さん、死亡が確認された女児が栗林華子さんです。
川崎市消防局は28日午前7時44分、事件について警察から連絡を受け、7時54分に多摩消防署の指揮隊が
着き、7時56分に初の「大規模救急出動」(10人以上の負傷者に対応する出動)の指令をしました。
災害派遣医療チーム (DMAT) がトリアージを行い、大人と子供の計2人が黒、4人が赤の判定されました。
マリアンナ医科大学病院に加害者と被害者2人、日本医科大学武蔵小杉病院に被害者4人、川崎市立多摩
病院と新百合ヶ丘総合病院に被害者各5人が搬送されました。
このうち日本医科大学武蔵小杉病院に搬送された小山智史さんと栗林華子の死亡が確認されました。
死因は、小山智史さんが出血性ショック、栗林華子さんは失血でした。
小山智史さんは外務省の職員でミャンマー大使館での勤務経験があったほか、ミャンマーのテイン・
セイン大統領を招いた宮中茶会等において、上皇(当時天皇)夫妻のミャンマー語通訳を4回務めました。
事件後、河野外相は彼について「ミャンマー語のスペシャリストで、大変優秀な若手だった。本当に
残念なことで、ご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご家族にお悔やみを申し上げたい」とコメント
したほか、岸田文雄前外相も「外相時代に支えていただいた。痛恨の極みで、心からお悔やみを申し
上げる」と述べました。
さらに上皇両陛下も29日に河相周夫上皇侍従長を通じて、秋葉剛男外務事務次官に対し、外務省職員
の妻への弔意を伝えたことが30日に宮内庁から発表されました。
ミャンマー国家最高顧問府大臣のチョウ・ティン・スエは、2019年5月31日に日本の外務省で河野外相
と会談し「日本とミャンマーは非常に近しい友好国。
(外務省職員)が亡くなられたことに心よりお悔やみ申し上げます」と述べました。
加害者の岩崎隆一容疑者が「ひきこもり」状態に在ったことが判明しております。
所謂、8050問題の状態に在ったことも判明しております。
8050問題とは、「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支えるという問題です。
この事件により、「ひきこもり」による殺傷事件が全国的に多発しているようです。
元農水事務次官の熊澤英昭容疑者(76歳)は息子の熊澤英一郎さん(44歳)がひきこもり状態に在ったこと
から、このまま放置したら、岩崎隆一容疑者のように人を殺傷しかねないと思い込み、英一郎さんの胸
などを包丁で複数回刺し、殺害した疑いで3日に送検されました。
その後の捜査関係者への取材で、熊沢容疑者が「先月、川崎市登戸で起きた事件と同じようにならない
ように考えた」という趣旨の供述をしていることが分かりました。2人は事件前、近くの小学校で行わ
れていた運動会の音を巡って口論になっていたとみられ、取り調べに対して熊沢容疑者は「身の危険を
感じた」などと容疑を認めているということです。
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