−日記帳(N0.2089)2019年04月11日−
ブラックホールが見えた!
−日記帳(N0.2090) 2019年04月20日−
最下位予想の中日、春の珍事か首位に1.5差の3位


可視化されたブラックホール

好調中日の熱戦が繰り広げられるナゴヤドーム


イベント・ホライズン・テレスコープは、地球上の8つの電波望遠鏡を結合させた国際協力プロジェクト
でブラックホールの画像を撮影することを目標としています。
2019年4月10日、研究チームは世界6か所で同時に行われた記者会見において、巨大ブラックホールと
その影の存在を初めて画像で直接証明することに成功したことを発表しました。

太陽より少なくとも8倍も大きい星たちは、核融合で光り輝いておりますが、核融合の素となるヘリウム
水素等が燃え尽きると、星を支えていた内部の圧力が低下し表面の重力が大きくなっていきます。
この星を保持しようとする力より重力が大きくるとバランスが崩れて爆発し飛び散っていきます。
これが超新星爆発で、日本では1054年に観測され、藤原定家が日記『明月記』に「客星費(し)・ 参(しん)
の度に出づ。東方に見(あら)わる。天関星に李 (はい)す。 大きさ歳昼の如し」と記載しております。
この超新星爆発で同時に発生するのがブラックホールです。

ブラックホールは、その強大な重力で光が通過できないため、観ることが出来ない天体ですが、4月10日
「とうとう、ブラックホールの映像がとらえられた」との衝撃的なニュースが世界に発信されました。
科学者たちがとらえたのは、太陽65億個分の質量をもつ超大質量ブラックホールでした。

地球から5500万光年の彼方、おとめ座銀河団の中心にある巨大楕円銀河M87のさらに中心にある
画像には、いびつな光の輪に囲まれた暗い部分が見え、これはブラックホールのシルエット
を世界で初めてとらえたもので、ブラックホールの口に限界まで迫った画期的な画像です。

世界初のブラックホールの撮影に成功し、“ノーベル賞級の偉業”との声も聞かれる国際プロジェクトで、
日本の代表を務めたのが国立天文台の本間希樹教授(47)です。
ブラックホールの撮影成功について「ノーベル賞級の功績だ」と語る放送大学の谷口義明教授(天文学)
が、改めてその意義を次のように説明しております。

ブラックホールについて解説する国立天文台本間教授

「(ブラックホールの)アイデアは1916年のアインシュタインの一般相対性理論で見つかっていた
。その後、観測装置で宇宙を調べると、星では説明できないエネルギーを出す物があり、50〜60年代
には、これを説明するにはブラックホールが一番だという流れになった。ただ、誰も見たことがなく
疑問を持っていた」

撮影を成功させ、100年越しの疑問を解明した世紀の発表で、日本でのプレゼンを行った本間氏は、
国立天文台教授や総合研究大学院大学教授を務めております。
本間氏のホームページによると、1971年、米国テキサス州生まれ。神奈川県の栄光学園中学、高校
から年に東大理科1類に合格。92年に理学部天文学科に進んだ。94年東大大学院に入り、99年には
20代で理学博士の学位を取得しております。

今回の画像は、200人以上の科学者が参加した「イベント・ホライズン・テレスコープ
(EHT:事象の地平線望遠鏡)」プロジェクトの成果です。
これは、ハワイから南極まで世界各地の望遠鏡をつないで一斉に観測を行うことで、
地球サイズの巨大望遠鏡を実現しようというプロジェクトでした。 

2017年4月にM87のブラックホールの観測が行われ、5ペタバイト(1ペタバイト=1000兆バイト)
におよぶデータが収集された。科学者たちがこの膨大なデータを解析し、ブラックホールの
顔写真を構成するには2年もの歳月を要しました。

今回の画像は、200人以上の科学者が参加した「イベント・ホライズン・テレスコープ
(EHT:事象の地平線望遠鏡)」プロジェクトの成果。
これは、ハワイから南極まで世界各地の望遠鏡をつないで一斉に観測を行うことで、
地球サイズの巨大望遠鏡を実現しようというプロジェクトだ。 

これまで人類は、ブラックホールの存在を示唆する間接的な証拠しか見ることができなかった。
プロジェクト・ディレクターである米ハーバード・スミソニアン天体物理学研究所の
シェプ・ドールマン氏は、「誰もが見えないと思っていたものがついに見えたことをご報告できる
ことを嬉しく思います」と語った。「みなさんが見ているのは事象の地平線の証拠です。
私たちはついに、ブラックホールの存在を視覚的に示す証拠をつかんだのです」 

 4月10日付け学術誌「Astrophysical Journal Letters」に発表された6編の論文には、
離れ業のような観測とそれが実現するまでのプロセスと、画像から明らかになる詳細な事実
が記されている。 

主な発見の1つはブラックホールの質量を直接的に割り出したことで、間接的に推定された質量
とよく一致していた。また、今回の研究では、超大質量ブラックホールから光速の粒子が噴出
する謎について、新たなヒントが得られた。 

「実に画期的な成果です。私たちはずっと、ブラックホールを見ることは不可能だと考えていました。
自然は、私たちのそんな思い込みを覆してくれたので、月面に置いたオレンジを撮影するようなもの 
」と、ドールマン氏は語っております。 


最下位予想の中日が貯金二つで、今日現在首位に1.5差で3位につけております。
防御率、打率、失点、盗塁数でリーグトップですから、首位に立って当然です。
そうでないのは、相変わらず、ここでと言う場面で打てないからです。

でも、ベテラン29歳の阿部選手は勝利に結びつくタイムリー打が多く、これに京田、高橋、福田が呼応
すれば、平田、大島、ビシエドを含め、1番から7番までリーグ一の打線が組めます。
8番のリーグ一の強肩の捕手加藤が2割台の打率を残せば、万々歳です。
問題は先発陣の質、量がいずれも劣ることにあります。

小笠原、柳、吉見、松阪、佐藤、山井、笠原、大野雄 小熊、ロメロ、マルチネス、ロドリゲス・・・
数は一応揃っているものの、取り敢えず期待できそうなのは、笠原、山井、柳、ロドリゲスだけ。
吉見、松阪は3回が限度で何時もヒヤヒヤして観ている。小笠原と大野雄の復活が期待される。
中抑えの谷元は10回登板して防御率0を続けており頼もしいが、抑えの鈴木博の防御率3点台はダメ。
むしろ1点台のロドリゲスやロメロに代えたら如何。

与田剛監督や伊東勤ヘッドコーチら首脳陣が入れ替わり、ベンチの雰囲気も昨年とは様変わりしました。
昨年、三振して笑みを浮かべてベンチに戻る選手の姿を見て、これでは勝てないと思いました。
案の定、その選手の姿は、今年少なくともテレビ画面では観ておりません。

指揮官自らが声を張り上げ 得点が入ったり、ピンチを凌いだりすればガッツポーズで感情を露わにする。
先頭に立つ指揮官に引っ張られるようにベンチも明るい。チームが好調なこともあるだろうが、
この雰囲気がチームの好調さを生み出しているように思います。
思えば、星野監督もそのように振る舞っていました。

与田監督

好成績を残しているチーム状況について、与田監督は「手応えはないです。優勝しないと感じないでしょう。
数字はいい方がいいけど、手応えとは感じていない」という。ただ、「ステップは踏んでいると思います。
(選手の)変化は凄い感じています。秋からの変化は凄く感じる。
全て話していたら時間がなくなっちゃうくらい。(変化を感じる部分は)多いです」とも語っております。

 この先、ペナントレースの長く険しい戦いに挑み、Aクラス入り、さらには8年ぶりの優勝を掴むためには、
本拠地を埋める大観衆がきっと必要。長らくの低迷期により、ナゴヤドームから足が遠のいている中日ファン
がナゴヤドームに足を運べば、2019年の新生ドラゴンズは更に強くなっていくと思います。

今年のナゴヤドームの観客動員数を下表に示します。
チーム別ではヤクルト戦の動員数が最も多く、巨人戦を上回っております。
やはり首位をいくヤクルトの強さにその原因があるように思われます。
5位に低迷している阪神戦の動員数がどうなるのか興味が湧きます。
とにかく、強くなれば観客は、少なくとも減りません。
5階席まで満席になることを期待しております。

今年のナゴヤドームの観客動員数

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