−日記帳(N0.2067)2019年02月06日−
小惑星探査機「はやぶさ2」「リュウグウ」に着地準備開始
−日記帳(N0.2068) 2019年02月07日−
極渦の崩壊による大寒波


小惑星探査機「はやぶさ2」

北極並みの大寒波に晒されているシカゴ市街


宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、探査機「はやぶさ2」を今月22日午前8時過ぎに小惑星
「リュウグウ」へ着地させると発表しました。「リュウグウ」地表面から試料を採取し、
生命の起源や太陽系の成り立ちの解明を目指します。

これにより2014年12月の打ち上げ以降「はやぶさ2」の探査は最大の山場を迎えます。
「はやぶさ2」は昨年6月にリュウグウへ到着。当初は昨年10月に着地する予定でしたが、
小型の探査ロボットなどによる調査で、着地の支障となる大きな岩が地表面に多数存在する
ことが判明したため、安全に降りられる場所について検討を進めてきました。
JAXAの計画では、「はやぶさ2」は19年末までに、計3回着地して試料採取を行い、その後、
地球に向けて出発し、20年末に帰還する予定です。

昨年10月表面に約20mまで近づいた探査機「はやぶさ2」

このところ、北半球では寒い日が続いております。
2月6日より極渦の崩壊による大寒波が米国を襲来、シカゴは北極並の寒波に晒されております。
冬期間に太陽が全く当たらない極地方では上空に極渦と呼ばれる冷たい空気の渦巻ができます。 
平成31年1月末には、極渦が2つに分裂し、一つはカナダ東部やアメリカ北部に南下しました。

このため、ミネソタ州で氷点下44度を観測し、大都市であるシカゴでも氷点下30度を観測する
など、記録的な寒波で大きな被害が発生しました。 
これから建国記念の日を含む三連休にかけて、バイカル湖付近に南下した極渦は弱まりながら
東進し、その一部が日本付近まで南下することが予想されております。

ところで、温度はどこまで低くなるのでしょうか。
温度はその物質の分子の振動によって決まります。
早く振動すれば温度は高くなり、ゆっくりだと温度は低くなります。
したがって理論上、この分子の運動が静止した状態の温度以下にはなりません、
それが-273.15度で、これを絶対零度と言います。

世界最低温度は、1983年7月21日に南極で記録された -89.2度です。
日本最低温度は、1902年1月25日に北海道・上川地方で記録された -41.0度です。
北海道以外では、富士山頂で1981年2月25日に記録された -38.0度です。

 

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