−日記帳(N0.2059)2019年01月04日−
米無人探査機が宇宙最果ての天体の画像をNASAに送信
−日記帳(N0.2060) 2019年01月09日−
アジア杯 森保ジャパン トルクメニスタンに薄氷の勝利


NASAの無人探査機ニューホライズンズから送られてきたウルティマ・トゥーレ

トルクメニスタン戦 先発日本代表イレブン


米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ニュー・ホライズンズ(New Horizons)」は1日、
人類の宇宙探査史上で最も地球から遠い天体「ウルティマトゥーレ(Ultima Thule)」
へのフライバイ(接近通過)に成功しました。

ニューホライズンズは、2006年1月19日 ケープカナベラル空軍基地第41番発射台から
アトラスV型ロケットで打ち上げられ、打ち上げ直後の対地球速度は、地球脱出に必要な
宇宙第二速度の√2gR≒11km/sを越える16km/s以上に達しました。

ニュー・ホライズンズ

この速度は、歴代の探査機の中で最高速度で現在、太陽系の外縁部を約14km/sで飛行し
ており、新年早々、太陽系の最果てにある天体「ウルティマ・トゥーレ(最果ての地)」
に最接近してその画像を送信してきました。

ウルティマ・トゥーレは、太陽系でもっとも外側の惑星である海王星より、さらに20億km
も遠くにあり、太陽系が形成された当時の記憶をとどめていると考えられております。
2018年の時点では、ボウリングのピンのような形と考えられおりましたが、送信されてきた
画像から
2つの球から成る雪だるまのような形であることが判明しました。

最新の画像から、2つの球の直径は19kmと14kmで、赤みがかった茶色のまだら模様が確認
できます。岩と氷でできた2つの球はゆっくりと衝突して合体したらしいこと、天体が
約15時間の周期で回転していることも判明しました。

「まるで土のような、非常に暗い天体です。しかし、表面の明るさは場所によって大きく
異なり、その差は2倍にもなります」とニューホライズンズ計画のサブリーダーを務める
米サウスウェスト研究所の科学者キャシー・オルキン氏は記者会見で述べました。

ウルティマ・トゥーレの赤みを帯びた色は、太陽系の他の始原天体(太陽系が誕生した
ときやその後の進化の情報を持った天体のこと)にも見られる特徴で、この色は、ソリン
という炭素化合物に由来すると考えられております。

ソリンとは、窒素とメタンから成る特殊な氷が、太陽からの高エネルギー粒子に曝された
際に生じる赤っぽい物質のことです。
ニューホライズンズは、冥王星とその最大の衛星カロンでも同様の色を観測しております。


ウルティマ・トゥーレ(2014 MU69)は、エッジワース・カイパー・ベルトの中の太陽系
外縁天体(Trans-Neptunian Object)のひとつで、2014年に、ニュー・ホライズンズが冥王星
の次に訪れることができる天体を探している際、ハッブル宇宙望遠鏡によって発見されました。

NASAはこの天体にラテン語で「世界の最果て」を意味する「ウルティマ・トゥーレ
(Ultima Thule)」というニックネームをつけました。
これはあくまで非公式なものであり、国際天文学連合(IAU)が認めた公式な名前ではないが、
その愛称どおり、2014 MU69は太陽からの平均距離は約44天文単位(約66億km)、
またニュー・ホライズンズが訪れた時点で冥王星からも約16億kmも離れており、公転周期は
約294年で太陽系の最果てにある天体です。

ニュー・ホライズンズが捉えた冥王星

ニュー・ホライズンズがこのウルティマ・トゥーレをフライバイ(接近・通過)したのは、
2019年1月1日14時33分(日本時間)で、最接近時の距離は約3500km、相対速度は約5万1500km/h。
ウルティマ・トゥーレは冥王星よりはるかに小さく、明るさは1万分の1しかない。
これほど小さく暗い天体を、これほどの速さでフライバイして観測した例は過去にありません。

フライバイ後から約4時間後、探査機は姿勢を変えて、アンテナを地球に向けて、最初の信号を送信。
その電波は6時間かけて太陽系を飛び、フライバイから約10時間後の2日0時29分に探査機を運用する
ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理学研究所(APL)の運用センターに届いたわけです。
その信号の内容から、フライバイ後の探査機の状態が健全であることが確認されました。

ニュー・ホライズンズの主任研究員を務める、サウスウエスト研究所のアラン・スターン氏は
「このフライバイは歴史的な成果です」と強調し「これまで、ウルティマ・トゥーレほど小さな
天体を、高速でフライバイし、観測した例はありません。ニュー・ホライズンズは最先端の宇宙機
の航法の新たな基準を打ち立てたのです」とも付言しております。

約27,000kmから撮影された画像で明らかになったのは、ウルティマ・トゥーレが全長約31kmで、
「コンタクト・バイナリー(contact binary)」と呼ばれる、2つの球体が結合したような天体。
幅約19kmの大きいほうの球に「ウルティマ」、幅約14kmの小さいほうに「トゥーレ」という名前
がつけられました。

研究チームは、この2つの球体はいまからおよそ45億年前、太陽系が生まれた(約46億年前)直後に、
自動車のフェンダーがへこむほどのゆっくりとした速度で接触し、いまのようなひとつの天体に
なったと考えております。
また、自転周期は15時間(±1時間)ほどで、天体は赤い色をしていることも判明しました。

もともと太陽系外縁天体(エッジワース・カイパー・ベルト天体)は、宇宙線が当たり続けることで、
天体に含まれている有機物が変質し赤くなり、「宇宙風化」もしくは「宇宙赤化」と呼ばれる現象
が起こることが知られており、ウルティマ・トゥーレはそうした、典型的な太陽系外縁天体の特徴
をもっているということになります。

ウルティマ・トゥーレが雪だるまのような形をしていること、そして赤い色をしていることは、事
前のハッブル宇宙望遠鏡や地上の望遠鏡を使った観測である程度推定されており、今回の観測で
それが裏付けられました。
 ニュー・ホライズンズの地質学・天体物理学チームのリーダーを務めるジェフ・ムーア氏は
「ニュー・ホライズンズはタイムマシンのようなもので、太陽系が誕生したころの様子を私たちに
教えてくれます。私たちは惑星が形成されて凍る、その具体的な様子を見ているのです」
と語っております。


久しぶりのサッカー日本代表の試合、ただ、長谷部、本田、香川の居ない先発メンバーは残念。
アジアカップは9日、ラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビのアルナヒヤーン・スタジアムで
グループFの第1節の試合が行われ、FIFAランキング50位の本代表は同127位のルクメニスタン
代表と対戦。

アルナヒヤーン・スタジアム

日本は右臀部の打撲で合流が遅れていた大迫も1トップで先発。MF中島翔哉不在の2列目は
MF原口元気が左サイドに入り、右にMF堂安律、トップ下にMF南野拓実。中盤ではDF冨安健洋
がMF柴崎岳とダブルボランチを組み、最終ラインは右からDF酒井宏樹 DF吉田麻也 DF槙野智章
 DF長友佑都。GK権田修一がゴールを守りました。

前半26分、日本は敵陣で仕掛けた堂安がマイナスに戻したパスをミンガゾフに奪われ、
トルクメニスタンのMFアマノフが左サイドの約30メートルの距離から右足を一閃。
強烈な一撃が日本ゴールを襲い、日本GK権田修一がかろうじてシュートに触れたが、ボールは
そのままネットに突き刺さり、先制点を献上してしまった。

強烈なミドルシュートで先制ゴールを奪ったMFアマノフ

ボールを支配しながらも日本は得点出来ず前半終了。
後半11分、左サイドのタッチライン際でボールを受けた原口がドリブルで中に仕掛け、
斜めのパスをPA内で受けた大迫が鋭い切り返しから右足でゴール右へ流し込んで同点ゴール。

同点ゴールを右足で決める大迫

その4分後の後半15分、吉田のロングフィードを左サイドの原口が頭で落とし、ゴールライン
ぎりぎりから長友が右足アウトでゴール前に折り返すと、これを大迫が右足で無人のゴールに
難なく押し込み2-1と逆転。

更に後半26分、柴崎の縦パスが相手にカットされるもこぼれ球に大迫が反応。ワンタッチで
南野に当てると、南野もダイレクトでPA内に走り込む堂安へ。堂安は巧みなターンから左足
でシュートを放ち初ゴールで3-1。

代表初ゴールの堂安

これで勝利は確実と思われましたが、同33分、ハーフウェーライン付近で北川がボールを奪われ
、1本のパスでFWアルティムラト・アンナドゥルディエフがPA内に進入。GKと1対1を迎え、
ドリブルでかわそうとしたところで権田に倒された。権田にはイエローカードが示され、PKを献上。
アタエフが豪快にゴール右上へ突き刺し、2-3と1点差に追い上げられてしまいました。

同点を目指して勢いに乗るトルクメニスタンに攻め込まれる場面もありましたが、後半アディショ
ナルタイムの4分間を含めて3点目は許さず。3-2で逃げ切り森保ジャパンが苦しみながらも初戦を
白星で飾りました。

F組順位表

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