−日記帳(N0.2075)2018年09月03日−
木星の衛星に関する産経新聞の記事より
−日記帳(N0.2076) 2018年月日−
台風21号四国に上陸後、列島縦断し大きな被害を


木星の4個の衛星

四国に上陸した台風21号の衛星写真


9月1日付けの産経新聞に「ガリレオも驚き・・・」と題する木星の衛星について面白い記事が
掲載されておりましたので、原文のまま以下に転載させて頂きました。

地球は月という1個の衛星を従えている。太陽系の他の惑星では、水星と金星がゼロ、
火星が2個などと衛星の数はさまざまだ。
最も多い木星では最近、一挙に12個も発見されて計79個になり、天文学者の注目を集めている。
中には他の衛星に衝突するリスクを抱えながら“逆走”している命知らずも見つかった。

■巨大な引力で大家族に

太陽系最大の惑星である木星は地球の約11倍の大きさがある。重さは318倍もあるため引力
が大きく、小惑星や彗星(すいせい)などの小さな天体を引き寄せやすい。このため多くの衛星
を持つ素地があり、
これまでに67個もの衛星が見つかっていた。

このうち4つは1610年にイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが発見したもので、
直径3千〜5千キロと
特に大きく双眼鏡でも確認できる。うち太陽系最大の衛星「ガニメデ」は水星より大きい。
内部に海を持つ可能性が指摘されており、欧州が2022年に探査機を打ち上げ、詳しく調べる。
日本も観測機器の開発などで協力する見込みだ。
残りの衛星は大半が岩石片で、大きさは最大でも200キロほどと小ぶりだ。

■第9惑星探しの最中に偶然発見

新たに12個の衛星が見つかったのは昨年春。太陽系のはるかかなたに未知の「第9惑星」
を探していた
米カーネギー研究所のチームが偶然、発見した。
「惑星探しで望遠鏡を向けていた空の方角に、たまたま木星があった。
そこでこの際、木星の未知の衛星も探してみようかと思いついた」

チームリーダーのスコット・シェパード氏は7月の発表資料で、こう振り返った。
12個は大きさが1〜3キロと、かなり小さい。米ハワイにある国立天文台のすばる望遠鏡も、
発見の確定に貢献したという。
国際天文学連合が1年がかりでそれぞれの軌道を特定した。
このうち9個は木星から離れた場所を、木星の自転と逆向きに約2年周期で回っている
。その軌道などから、元々は3つの衛星だったが、それぞれ別の天体と衝突して砕けて数が
増えたようだ。残る3個のうち2個は、木星に近い場所で木星の自転と同じ向きに
1年弱の周期で回っている。

■「全くの変わり者」、最後の生き残りか

チームを驚かせたのが残る1つだ。他の衛星とは軌道が大きく異なっており、
シェパード氏は「全くの変わり者」と表現。
木星から離れた所にあり、他の衛星の軌道を横切りながら周回している。
この衛星にはローマ神話の神ジュピターのひ孫娘で、健康と衛生の女神の名にちなんで
「バーリトゥード」という命名が提案されている。

バーリトゥードは木星の自転と同じ向きに回っているが、周辺に逆向きに回る衛星が多数あり、
それらからみると逆行している。衛星同士が衝突するリスクはかなり高いはずだ。
「衝突すればたちまち、互いに木っ端みじんになるだろう」とシェパード氏。
木星の周囲では過去にこうした衝突が繰り返され、衛星が増えたらしい。
バーリトゥードは、変わり者の最後の生き残りの可能性があるという。大きさは1キロ未満で、
知られている木星の衛星の中で最小のようだ。

小さな衛星たちが持つ多彩な軌道を調べることで、太陽系が形作られた46億年前の状況について、
新しい知見が得られるとチームは期待している。

木星では未発見の衛星がまだ存在する可能性がある上、衝突が起きれば数はさらに増える。
そんな木星界隈(かいわい)の実態に、ガリレイも驚いているに違いない。(科学部 草下健夫)
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最終更新:9/1(土) 22:59
産経新聞


9月3日での台風21号の予想進路は下の画像に示すとおりでした。従って、紀伊半島を直撃して伊勢湾に向かう コースが予想され、当地知多地域はその進路の左側に位置してますので当地域にとって最悪のコースと思われておりました。しかし、 実際は四国に上陸してから瀬戸内海を越えてさほど勢力を落とさないまま大阪等阪神地域を直撃しました。

その結果、大阪、滋賀、愛知、三重で計11人が死亡。総務省消防庁のまとめでは、大阪や愛知など21府県で計292人が負傷し、 住宅被害は、大阪をはじめ17府県で一部損壊や床下浸水など 計317棟に達しました。

特に、高潮による冠水や連絡橋へのタンカーの衝突で約5千人が孤立した関西空港では、 高速船とバスによる島外への輸送が始まりましたが、連絡橋はタンカーが衝突した影響で片側車線しか使えず、 30台ずつの交互通行を実施。

通行はバスを含む緊急車両に限られたが、関空の封鎖前に車で入った利用者の一部が 自力で連絡橋に向かおうとするなどしたため、空港周辺の道路で渋滞が多発した。 高速船も乗り場まではバスで移動する必要があり、バスターミナル付近は夜に入っても、 スーツケースを押しながら島外に出ようとする人であふれかえりました。 空港側は、点検箇所が多い上、海水排除に手間取ることから見通しが立たないとのことです。

台風21号の予想進路

連絡橋に衝突して立ち往生しているタンカー

強風にあおられて傾いた大型トラック

高潮により浸水した関西空港の滑走路

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