−日記帳(N0.2067)2018年08月04日−
名古屋 観測史上最高温度40.3度を記録
−日記帳(N0.2068) 2018年08月06日−
今日は原爆記念日


名古屋市の過去最高温度40.3度を記録した名古屋駅前

原爆投下により広島上空に上がるキノコ雲


名古屋市の最高気温は同日午後2時1分、これまで最高だった1942年8月2日の39.9度を76年ぶりに更新した。 この日の全国最高で、1994年に現在の愛知県愛西市で記録した県内最高にも並んだ。 猛烈な暑さが続く東海地方は3日、名古屋市で40.3度の最高気温を記録し、観測史上初めて40度を超えた。

東京23区や人口100万人以上の大都市では初めて。岐阜県美濃市でも40.3度を観測し、各地で猛暑日となった。 名古屋地方気象台によると、厳しい暑さはしばらく続く見込みだという  岐阜県多治見市では39.9度を記録。三重県桑名市は39.8度で観測史上最高を更新した。 愛知県豊田市で39.6度、岐阜県美濃加茂市で39.1度、同県揖斐川町で39.0度となるなど、 この日の全国の上位7地点を東海3県が占めた。

名古屋地方気象台によると、猛烈な暑さは、日本の上空で太平洋高気圧とチベット高気圧が重なり合っていることに加え 、晴れの日が続き、気温が上昇しやすくなっているのが原因。 東海地方では北西から山を越えて乾いた風が吹き下ろす「フェーン現象」の影響も加わったとみている。

 名古屋市は南から海風が入りやすく、多治見市など内陸部ほどは高温になりにくいが、この日は北西からの風が強かった 。吉野純・岐阜大准教授(気象学)は「海側からの風が入らず、比較的高い気温になった可能性がある」と指摘する。 名古屋地方気象台は「今後も暑さが続くので熱中症に注意してほしい」と呼びかけました。

ウラン型原爆「リトルボーイ」を搭載した米爆撃機B29「エノラゲイ」が日本軍から占領したテニアン島を飛び立って 広島上空に至り、1945年(昭和20年)8月6日午前8時15分、米軍は人類史上初となる都市に対する原子爆弾投下を広島市上空で行いました。 この核攻撃により当時の広島市の人口35万人(推定)のうち9万〜16万6千人が被爆から2〜4か月以内に死亡したと推定されております。

米爆撃機B29「エノラゲイ」

世界で初めて原子爆弾の製造が具体的に計画されたのは1945年の米国での マンハッタン計画でした。 第二次世界大戦中、ドイツ、日本で原爆が製造されることに危惧を抱いたアインシュタイン等の助言を受けて、 米英加がが原爆開発・製造のために科学者、技術者を総動員した計画で、ロバート・オッペンハイマーが指揮し、 当初の本部がニューヨーク・マンハッタンに置かれていたため、マンハッタン計画と呼ばれました。 計画は成功して原子爆弾が製造され、1945年7月16日世界で初めて原爆実験がネヴァダ州で実施され成功しました。 原爆にはウラン型とプルトニウム型があり、ウラン型は広島、プルトニウム型は長崎に投下されました。

・ウラン型原爆:
原料となる天然ウランには質量数238と235の同位体があり、採掘されたウランにはウラン238が約99.3%、 ウラン235が約0.7%含まれているので、235と238の僅かな質量差を利用して大量の遠心分離機にかけて ウラン235を分離・濃縮して濃縮ウランを精製します。

こうして得られたウラン235に中性子を当てると目的の核分裂が起こるものの連続せず直ぐに停止してしまいます。 しかしある程度以上のウラン235を確保すれば、核分裂が連鎖反応を起こします。 このある一定以上の量を臨界量と呼んでおります。

ウラン型原爆の臨界量は100%ウラン235で22kgとされており、広島型原爆ではウラン235が約60kg使用されたものと推定 されております。(全ウランに対するウラン235の割合が80%の濃縮ウラン75kg) 原子核は陽子と中性子で構成され、原子核の質量は一般に質量数である陽子と中性子の質量の総和よりも小さい。

この質量差が質量欠損で、質量欠損の実体は、特殊相対性理論の帰結である質量とエネルギーの等価性 E=mc2 で質量に換算される原子核内部の核子の結合エネルギーに他なりません。 この連鎖反応と発熱反応の性質を利用して一度に大量の熱を生成する事が出来ます。 これが ウラン型原爆の原理です。

・プルトニウム型原爆:
プルトニウム原爆の場合は、ウラン原爆のように二つの臨界未満のプルトニウム塊を爆薬によってぶつけ合わせ、 一挙に超臨界に達する仕組みはとれません。 二つの塊がぶつかる前に、爆薬の爆発によってプルトニウムの一部が核分裂を起こし、 超臨界に達する前に連鎖が終焉してしまうからです。

プルトニウム原爆の場合は、ウラン238でできた完全球型の器の外側に爆薬を仕掛け、この爆薬に同時に点火します。 この際、爆薬の衝撃方向は球の中心に向かうように細工を施すため、衝撃波をレンズによって中心に向かうようにする構造になっています。 このレンズとは、金属製やガラス製のものではなく、爆薬によってレンズとなるもので「爆縮レンズ」とも呼ばれています。

ここで外側の爆薬に寸分の狂いもなく同時に点火しますと、爆薬の衝撃は同時に球の中心方向に向かい、その衝撃と圧力によってプルトニウムは一気に圧縮されます。 圧縮されるということは、プルトニウムの密度が濃くなるわけで、原子と原子の間が隙間なく縮まるということで、プルトニウムが超臨界に達します。 この時、中心にあるイニシェーターから中性子が一挙に放出され、密度が濃くなったプルトニウムに吸収され、核分裂の連鎖反応が生じます。

長崎に原爆を投下した米爆撃機B29「ボックスカー」

長崎上空で爆発した原爆

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