−日記帳(N0.2057)2018年06月24日− | |
2018W杯 日本 セネガルと引き分け 予選突破に一歩前進 |
−日記帳(N0.2058) 2018年06月28日− |
2018W杯 日本 ポーランドに負けるもイエローの差で2位、予選突破 |
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試合会場のエカテリンブルク・アリーナ |
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試合会場のヴォルゴグラード・アリーナ |
試合会場は最も東に位置するエカテリンブルク・アリーナ。テレビ画面に映ったこのスタジアムは異様でした。 1957年に建設されたものの、W杯の収容人数の最低基準である3万5000人を満たしていなかったため、 不足分の約8000席を増設するためにスタジアムの外側に足場のようなものを作り、その上に観客席を設置したからです。 この観客席の最上階からは相当、見辛かったのではないでしょうか。 日本はサッカー後進国で、私が高校在籍時代、サッカー部を持つ高校は全国的に少なく、そのお陰で 母校は全国大会で4回優勝、3回準優勝することが出来ました。しかし、その後は帝京、国見、市立舟橋等の台頭で たまに全国大会に出場できてもイチコロの有様です。 日本がコロンビアを破ってから「にわかサッカーファン」が激増、渋谷の交差点には多くのファンが詰めかけました。 |
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渋谷の交差点に集まった多くのファン |
選手、OB等サッカー関係者は日本では約500万人でせいぜい人口の3.5%程度と見込まれておりますが、コロンビアでは 人口は日本の半分弱の約5,000万人に対して約300万人の約6%と日本の倍近くになっております。 サッカーファンの比率は更に上回り、国民全員がサッカーファンと言っても過言ではないと思われます。 前回大会では日本同じ組に属し、4−1で日本に圧勝したこともあり、コロンビアが日本に負けることなど夢にも思って いなかったと思います。しかし、コロンビア試合開始早々、ハンドの反則を犯して与えたPKを香川に決められ先制 された上、一発退場で一人少なくなったハンデもあって後半28分に大迫に決められ2−1で日本に敗れてしまいました。 こうして日本は勝点3を得て、H組でポーランドに勝ったセネガルと並んで首位のたちました。 そして、今夜そのセネガルとの第二戦がエカテリンクアリーナで行われました。 前半11分、右サイドを崩され、DFユースフ・サバリの右足で放たれたシュートが川島の真正面に飛びましたので、川島は キャッチすれば問題なかったのですが、パンチングしてゴールに絶好の位置となるFWサディオ・マネの前に転がしてしまいました。 「待ってました」とばかりにマネは易々とゴールを決め、セネガルに先制されてしまいました。 |
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わざわざゴールされやすい位置にパンチングするGK川島 |
前半34分 柴崎が自陣のセンターサークル内から前線に浮き球のフィードを供給。長友がペナルティエリア左に走り込んで落とすと、 ドリブルでスライドしてワゲをかわし、乾に預ける。乾は素早く右足を振り抜くと、 鋭いシュートはKエンディアイエの伸ばした手の先を抜けてゴール右隅に吸い込まれ、同点に追い付きました。 |
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前半34分 乾の同点ゴール |
同点のまま前半終了。 後半10分 長谷部の顔面にニャン選手の肘が顔面に入り鼻からの大量出血でプレーは中断され、長谷部は止血のためにピッチを離れる。 後半12分プレーを再開、止血が完了した長谷部はボールアウトの際にピッチに戻りました。 |
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後半12分 肘打ちを受けて鼻血の長谷部選手 |
後半15分 香川が敵陣でバックパスをカットし、素早く攻撃を開始。 原口が右サイドにはたくと、走り込んだ柴崎が右サイドの敵陣深くからディフェンスラインとGKの間を狙ったクロスを入れる。 これに大迫が反応して足を伸ばすがタイミングが合わず絶好機を逸してしまう。 後半18分 柴崎が裏を狙って出した浮き球のパスを酒井宏が受けて右サイドの敵陣深くに走り込み、ゴ ールライン際から中央に折り返すと、これを大迫ペナルティエリア右で受ける。しかし、シュートは放てずに組み立て直す。 香川、大迫とつなぎ、最終的には大迫がクロスを上げるも、ゴールラインを割ってしまう 。 後半19分 大迫が最前線で味方からのフィードを落とすと、ヒールパスで抜け出した乾につなぐ。 乾はペナルティエリア左からふわりと浮かせたシュートを放つが、Kエンディアイエの頭上を越えたボールはクロスバーをたたいてしまう。 後半23分 相手のカウンターアタックを受ける。サールにドリブルで独走され、たまらず乾が手を使って倒してしまう。 サールは右サイドの敵陣中央に転がり込み、主審はすぐさま警告を提示する。 後半24分 FKのキッカーはPエンディアイエ。マネがボールをまたいだ後にグラウンダーのパスを出すも、 柴崎が読み切ってクリアに成功する。 後半26分 マネが左サイドの敵陣中央でボールを持つと、タメを作った後に浮き球のパスを通す。 サバリがペナルティエリア左で受け、巧みなボールタッチを見せた後に中央に折り返すと、 ニアンがフリックしたボールにワゲが反応。走り込んだ勢いそのままに強烈なボレーシュートを放ち勝ち越しのゴール。 |
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後半26分 ワゲの勝ち越しゴール |
後半33分 大迫がペナルティエリアからクロスを送るも、 走り込んだ岡崎は合わせルことが出来ません。しかし、こぼれたボールに乾が反応し、ダイレクトで折り返すと、 ゴール前で待ち構えていた本田が冷静に左足で同点のゴールに成功、試合を再び振り出しに戻しました。 |
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後半33分 本田の同点ゴール |
アフリカ特有の身体能力に長けたセネガルに対し、日本は冷静にしのぐものの組織力も併せ持つセネガルの攻撃には対応し切れず、 リードされ続けました。しかし日本を救ったのは過去の大会でアフリカ勢に強さを見せてきた本田圭佑でした。 途中出場からピッチに立つと、乾貴士からのボールに合わせて同点ゴール。6月28日の最終試合のポーランド戦で引き分け以上で 予選突破出来ることになりました。 ポーランドは世界ランキング8位の強豪国ですが、セネガルに3−0で惨敗し予選脱落しております。 セネガルと引き分けて自信を持つ日本に十分勝機が有ります。 中三日で疲れのとれないベテランに代わり、GK中村、DF植田、宇佐美、武藤等が活躍することを期待します。 |
日本代表の先発メンバーは下表のとおり。 先回のセネガル戦のメンバー6名を入れ替えており、2軍メンバーに近い。 負けたら終わりのノックアウトステージだけに、多少疲れが残っていても 6名から何人かを入れて臨むべきと思っていただけに意外であり不満でした。 |
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ポーランド戦の日本代表先発メンバー |
フォーメーションは4-4-2。GKはセネガルで失点に繋がる致命的なミスを犯した川島。 DFは左から長友、槙野、吉田、酒井宏、 MFは左から宇佐美、山口、柴崎、酒井高、2トップに武藤と岡崎がコンビを組む 陣容。 長谷部、香川、原口、大迫、昌子源、乾の6人は三日前のセネガル戦に出場しているため控えにまわりました。 ポーランドが、予選敗退して気落ちし、若手主体で臨んでくると思いきや、ベストメンバーで臨んできました。 W杯出場国の礼儀を重んじ公平な姿勢で臨んだポーランドに敬意を表したいと思います。 日本は引き分けでも予選突破できるので、強引に攻め込むことはしませんでした。 前半32分 グロシツのヘディングシュートで放たれたボールが日本のゴール右隅を襲い、一瞬ゴールと思った瞬間、 川島が右手一本でスーパーセーブ。こぼれたボールを酒井宏がスライディングでクリアして失点を免れました。 中盤以降はポーランドの時間のまま、スコアレスで前半を終了しました。 |
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スーパーセーブのGK川島 |
後半14分 私が最も嫌う槙野が敵陣、中央の左の位置でファウルを犯しFKを与えてしまいました。 キッカーのクルザワが左足で正確なクロスを供給すると、フリーになっていたベドナレクが右足のインサイドで合わせる。 ゴール右に突き刺さり、日本は先制点を許してしまった。 |
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ベドナレクの先制ゴール |
後半21分 再び私が最も嫌う槙野にイエローカードが出されました。この男は、イエロー1枚が勝敗を決めることになることを どこまで理解しているのだろうか。槙野の七三に分けられた頭髪を見ているだけでむかついてきます。 それでも、再三にわたってゴール付近で相手ボールを撥ね除けてディフェンスしたことは評価に値いします。 後半36分 グロシツキがベレシンスキとのワンツーで右サイドを突破し、ペナルティエリア右脇からグラウンダーのクロスを供給 。ニアサイドで左足を出した、私が最も嫌う槙野は、こともあろうかこのクロスのボールを誤って日本ゴールに蹴り出し、 川島が左手一が本ではじき出して難を逃れました。 後半37分 ここで事態が急変しました。同時に行われていたコロンビアーセネガル戦が残り3分の時点でコロンビアが1点リード したからです。もし、このまま両方の試合が終わりますと、日本とセネガルは勝点、得失点差、総得点で並ぶため フェアープレーポイント、抽選の順で決められることになります。 |
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コロンビアーセネガル戦で先制ゴールを決めたコロンビアのミナ選手 |
フェアープレーポイント数は、イエローカードは1点、2枚目の退場で3点、一発退場で4点、警告後の一発退場で5点がマイナスされます。 第2戦が終わった段階で、FIFAの公式サイトによると、日本はイエローカード3枚、セネガルはイエローカード5枚となってました。 このまま終われば、イエローカード2枚の差で日本がセネガルを抜いて2位となって予選突破出来ることになります。 このことを知った西野監督は、後半37分、武藤に代えて長谷部を送りました。残りの約10分を引いて 自陣でボール廻しして時間を稼ぐよううに長谷部に指示し、長谷部はこの指示を全員に徹底させました。 こうして、日本は攻めの姿勢を全くとらず、またポーランドも積極的に攻めようと しないままゲームセット、1−0でポーランドが日本に勝利しました。 しかしこの時点では、3分を残して1−0でコロンビアがリードのままでした。もし、セネガルが1点返して同点になっていたら 日本の作戦は裏目に出て、日本の予選敗退が決まりますので「3分の運命の賭け」でした。コロンビアは初戦で日本に勝利をもたらし、 更にセネガルに勝利することで日本に予選突破をレゼントをしてくれました。我が家では、これからコロンビア産コーヒー を飲むように心がけたいと思います。 テレビ画面に、スマホでセネガルーコロンビア戦を視聴し、コロンビアが勝って日本の予選突破が決まり小躍りして喜ぶ姿が映りました。 こうして、日本の決勝トーナメント進出は他力本願で成し遂げられたこともあって、試合後の監督、選手のインタビューでは 控えめな発言が目立ちました。 7月3日早朝のベルギー戦に期待しますが、現在世界ランキング3位のべルギーを破るのは容易ではありません。 欧米ではベルギーの楽勝と報じております。思えば、ベルギーがまだそれほど強くなかった2002年の日韓W杯で日本は ベルギーと対戦し、稲本の活躍で2−2で引き分けたことがありました。このことも頭の片隅に置いて、は臆すること無く 全身全霊をもって戦うことを切にのぞんでやみません。 ガンバレ ニッポン!! |
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日韓W杯で大活躍の稲本選手 |
■過去の対ベルギー戦成績(2勝2分1敗) 1999年 6月 3日:△0-0(国際親善試合) 2002年 6月 4日:△2-2(日韓W杯) 2009年 5月31日:○4-0(国際親善試合) 2013年11月19日:○3-2(国際親善試合) 2017年11月14日:●0-1(国際親善試合) |
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