−日記帳(N0.1942)2017年03月28日−
W杯アジア最終予選でタイを撃破しサウジを抜いてB組首位に
−日記帳(N0.1943) 2017年03月31日−
W杯アジア出場枠が4.5から8に大幅増をFIFA決定


タイを迎え撃つ日本代表

国際サッカー連盟(FIFA)ジャンニ・インファンティーノ会長


W杯アジア最終予選第7戦 日本―タイ戦が今夜、59,000人余の大観衆で埋め尽くされた埼玉スタジアムで大なわれました。 高校後輩の長谷部誠が怪我で出場できなかったには残念でしたが代役で主将を務めた吉田誠がゴールするなどして大活躍しました。

この試合の目的は勝つだけでは駄目で、如何に多く点を取るかにあります。試合前の時点で同じB組の首位のサウジアラビアに同一勝点10で並びながら得失点差で2位になっているからです。


日本は怪我で出場できない長谷部、大迫、今野に代わって、吉田、岡崎、酒井(高徳)が起用されました。 序盤は守備でミスが目立ちましたが、前半8分、久保の右クロスを受けた香川が相手をかわし右足で先制ゴールをあげました。

先制ゴールの香川

19分、再び久保が右クロスを上げ岡崎が近いサイドに体を投げ出して飛び込み、頭でゴールして2点目。このまま前半を折り返しました。

岡崎が頭で合わせて2点目のゴール

後半、開始直後はタイに押し込まれたものの、12分に久保選手が2試合連続のゴール、38分にもコーナーキックから吉田麻也選手が4点目を決めて突き放し、4対0で快勝しました。2試合連続先発出場の川島永嗣選手は、ペナルティーキックを止めるなど好守が光りました。

3点目のゴールの久保選手


PKをブブロックした川島選手

この結果、日本は3試合を残して、サウジアラビアと勝点で並びながらも得失点差で1リードしてB組の首位に立ちました。

W杯アジア最終予選 B組の成績

残り3試合の日程は次のとおりです。

2017年6月13日 未定 イ  ラ  ク  vs 日     本  シャヒード・ダストゲルディ・スタジアム
2017年8月31日 19:35 日     本  vs オーストラリア 埼玉スタジアム
2017年9月05日 未定 サウジアラビア vs 日     本  キングファハド・インターナショナル スタジアム

イラクは政情不安で自国でのホーム開催ができないため、6月13日のイラク戦は、イラン・テヘランにあるシャヒード・ダストゲルディ・スタジアム(通称パス・スタジアム)で開催されるようです。

シャヒード・ダストゲルディ・スタジアム

キングファハド・インターナショナル スタジアム

国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長は昨30日、2026年W杯の大陸別出場枠を現行の32から48に拡大することを公表しました。その結果、現在4.5のアジア連盟(AFC)の枠は大幅増して8になりました。

日本は、最新のFIFAランキングで世界51位、アジアで3位(イラン、韓国、日本、オーストラリア、サウジアラビアの順)ですから、現行の4.5枠ですと、日本代表に海外組を総動員しないと最終予選を突破出来ない事情にあります。現に、今年もサウジアラビアの後塵を拝しし続け漸く先日タイに大勝して僅差でサウジアラビアを抜いてB組首位に立ち予選突破が視野に入ってきました。

枠が8に増えると、現在アジアでのFIFAランキング6位以下のウズベクスタン、UAE、カタール、中国、シリア、ヨルダン、北朝鮮、オマーンなどの諸国にも出場の可能性が出てきます。ジャンニ・インファンティノ会長は「サッカーは欧州や南米のものではない。21世紀のW杯をつくらなければ」と話しているように、アジア4.5 →8 アフリカ5→9 と2倍近く増えたのに、南米4.5→6、欧州13→16と1.3倍程度にすぎません。

JFAの田嶋会長は「アジアとしては、スポンサーやサッカー人口の占める割合からも出場枠が増えることを主張していたのは事実。8という数字は満足しなければいけない。(日本のアジア予選突破は)今よりは楽になる。W杯は出続けることが大事」とアジアの大幅増案を歓迎。「W杯は常々、変わってきている。出場国が24から32になり、日本が出られるようになったのも、32になった時」と98年フランス大会で初出場した日本を引き合いに出しながら「そういうチャンスが他の国に出てくるのは良いこと。アジアのレベルが上がる」とW杯出場を経験することで新興国のレベルアップ、人気向上につながるとの見方を示しました。

JFAの田嶋会長

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