−日記帳(N0.1930)2017年03月06日− | |
韓国でWBC開幕 初戦でイスラエル韓国を撃破 |
−日記帳(N0.1931) 2076年03月07日− |
WBC初戦で 日本 キューバを撃破 |
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韓国初のドーム球場 高尺スカイドーム |
東京ドーム |
第4回WBC(World Baseball Classic)が韓国ソウル市の高尺スカイドームで開幕し、韓国vsイスラエル戦が初戦として行われました。 イスラエルは野球人口が5000人にも満たないと言われ、いずれにしても野球には縁遠い国のようですので、野球強国の韓国とは勝負にならないはずです。しかし、WBCへの出場要件は別にその国籍を有するものでもなく、父母のどちらかがその当該の国籍を有すればその国の代表として出場可能です。 従って、イスラエル代表28名中27名がアメリカ人で中には現役MLB選手も居りますので侮れません。 4大会目にしてWBC初出場のイスラエルは、2回、先頭のフレイマンが四球で出塁後、ボレンステインが二塁打で無死二、三塁とし、三振で一死後、四球で満塁とすると、8番のクリーガーも四球を選んで押し出し。イスラエルの記念すべきWBC初得点にして、今大会最初の得点がスコアボードに刻まれました。 後続が倒れてこの回は1点どまり、その後は両者無得点が続き、迎えた5回裏の韓国の攻撃で、イスラエル2番手のソーントンが乱れ、四球と死球で労せずしてチャンスを得て、代わった3番手・ブライヒを前にイ・ヨンギュが三振に倒れるも、2番のソ・ゴンチャンが初球をレフトへと弾き返し、二塁走者が生還して同点でこの回を終えました。 1−1のまま試合は終盤戦へ。イスラエルは7回に満塁のチャンスを作るも、ガイレンの打席で押し出しかと思われたきわどい投球がストライクの判定。打ち直しの6球目は鋭い打球も遊飛となって無得点で終了すると、8回にも満塁のチャンスを作りながら、韓国が前倒しでつぎ込んできたオ・スンファン(呉 昇桓 カージナルス所属の現役MLB選手 2014年から2015年までNPBの阪神に在籍)の速球にバーチャムが全く対応できず、三振でチャンスを逸しました。 |
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好投した韓国代表 呉 昇桓投手 |
窮地を脱した韓国はその裏、先頭のキム・テギュンが四球で歩くと、一死からソン・アソプがセンターへヒット。この間に走者が三塁まで進み、一死一、三塁のチャンス。しかし、ここでミン・ビョンホンの当たりは平凡な三ゴロ。三塁走者は三本間に挟まれて憤死し、後続も倒れて無得点。韓国も勝ち越しのチャンスを逃しました。 両者決め手を欠いたまま迎えた9回。イスラエルはイニング跨ぎのオ・スンファンから先頭が安打で出るも、後が続かず。韓国もイスラエルの6人目・ゼイドの前に無得点で開幕戦から延長戦へと突入しました。延長10回、韓国は40歳右腕林昌勇(イム・チャンヨンにスイッチ。イスラエルは先頭が倒れるも、四球と安打で一死一、三塁のチャンス。ここでクリーガーはスクイズを試みるも捕手フライとなって二死。 林昌勇投手ば元ヤクルトのクローザーで、2009年の第2回WBC決勝で、延長10回にイチロー選手に決勝点となる2点タイムリーを打たれ、敗戦投手となった投手として知られております。躍動感あふれるサイドハンドからMAX160km/hのストレートは、多くの野球ファンの目を釘付けにしました。 |
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林昌勇投手 |
この回もか...という空気が漂う中、9番のバーチャムが外寄りの速球に食らいつくと、打球は二遊間へ。セカンドが滑りながら打球を抑えるも、ボールはどこにも投げられず。執念のタイムリー内野安打でイスラエルがついに勝ち越しました。守るイスラエルは10回裏もゼイドが続投。49球の熱投で韓国打線を封じ、2−1で逃げ切りに成功。予選を勝ち上がってWBC初出場を掴んだイスラエルが、その初戦でホーム・韓国を下す番狂わせを起こし、歴史的なWBC初勝利を掴みました。 |
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イスラエル決勝点のシーン |
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金 寅植(キム・インシク韓国・監督 |
ところで、この日行われた高尺スカイドームに対して韓国の人たちは良い印象を持っていないように思います。 約7年の歳月と2,713億ウォン(約244億円)の巨費を投じて2015年11月にオープンしたものの、天井から雨漏れが発生し、傘を差して野球観戦する羽目になり、更には座席が最大31席も連なるためトイレに行けずオムツが必要などと酷評されたため、7億ウォン(約6,300万円)を追加支出して改修したいわく付きの球場だからです。 |
第4回WBC1次リーグが昨日、韓国ソウル・高尺スカイドームで開幕しました。 WBCは2005年にMLBが企画し、日本にも参加を呼びかけてきましたが、余りにもMLB有利な一方的な条件に反発して不参加を表明しました。MLB側の数々の脅迫・警告に屈した形で当時の古田敦也選手会会長は翻意して参加に同意し、2006年3月にMLB機構が選抜した16ヶ国・地域が参加する第1回大会が開催され、4年ごとに開催されることが決まりました。 |
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WBCの歴史 |
WBCはMLBの肝入りで発足したのに野球世界最強国の米国は一度も優勝しておりません。MLBの一流選手たちはシーズン前のWBCに積極的に参加する 意欲が低く、日本が「侍ニッポン」と銘打って国を背負って戦うのと好対照です。漸くMLBも本気を見せ始め今年の米国チームには蒼々たる超一流選手たちが参加してはおりますが、米国でのWBCの人気が低く(視聴率1%台)今年で廃止される公算大と言われております。 今大会は予選を含めて28の国と地域が出場し、本戦には下図に示すように16チームが参加しました。 |
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第4回WBC参加国と優勝への行程 |
日本は、キューバ、オーストラリア、中国とともにB組に属し、今晩キューバ戦が行われました。結果は下図に示すように侍ニッポンが快勝しましたが、この試合の勝負どころは、1回表に松田のエラーが絡んで無死一・二塁のピンチでセペタの抜けそうな当たりを好捕し二塁に素早く投げて併殺とした菊池のプレーだったと思います。 |
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この日のキューバ戦のスコア |
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菊池のファインプレーの場面 |
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3ランを放つ松田選手 |
この試合で観客のマナーが問題になる場面が有りました。1:1の同点で迎えた4回2死二塁で山田哲人内野手が放った打球はスタンド入りして勝ち越し2ランと思った矢先、観客が打球をキャッチし、リプレー検証の末に二塁打となってしまったのがその場面です。キャッチしたのは男子中学生で、球場関係者から口頭注意も受けました。絶対にしてはいけない行為で本人の猛省を望みます。 かって、MLBで選手が捕球しようとしたボールを観客が捕球してしまった歴史的なスティーブ・バートマン事件が有りました。 2003年10月14日に行われたMLBナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ第6戦の8回表に起こったシカゴ・カブスファンによるファウルフライの捕球妨害がその事件です。当事者のスティーブ・バートマンさんはカブスファンのバッシングを避けて仕事も住所も変え、公の場には一切姿を現さないまま不遇な生活を送られているようです。 |
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