−日記帳(N0.1916)2017年02月02日−
冥王星誕生に新説を東大が英科学誌に発表
−日記帳(N0.1917) 2017年02月03日−
今日の節分に纏わる「鬼の目にも涙」


探査機ニューホライズンズの撮影画像を基に作成した冥王星の表面

熊本で豆まきするクマモン


冥王星は太陽系を巡る星たちの中では異端児です。エリ−トの惑星から脱落したものの依然として身分不相応な衛星を持ち、地球と太陽の距離を遙かに上回る軌道で優雅に回り続けております。冥王星には5個の衛星があり、最大の衛星カロンは冥王星の半分ほどの大きさです。

冥王星とその最大の衛星カロン

冥王星と衛星カロンは、太陽系誕生初期に巨大天体が衝突してできた可能性が高いとの解析結果を、東京大などのチームが英科学誌に発表した。冥王星の表面に広がる褐色のクジラのような模様は、衝突時の痕跡と説明しております。 この考え方に沿えば、地球と月は巨大天体の衝突で今の姿になったとの説が有力になります。

今日は、節分そして豆まきの日です。 この年の恵方の方向に豆をまくのがよいとされております。 豆まきと恵方にはそれぞれ美しい女が絡んでおりますので、その由来に思いを馳せて美しい女たちを夢想しながら豆まきしたり恵方巻きを食べるのもまた一興というものです。

節分の夜、蓬莱の島からある一人の鬼が豆を拾って食べるために日本にやって来ました。その鬼は一人で留守番をしていた女の家を訪れました。その女は、鬼が隠れ笠と蓑をまとっていたため姿が見えなかったので恐れることもなく家の中に入れてしまいました。ところが蓑を脱いで現れた鬼の姿を見て女は恐怖心にかられました。鬼はその女が美しかったので、一目ぼれしてしまい言い寄りましたが女に冷たくされて悲しくなり泣き出してしまったのです。

すると、今度は女はなびいたフリをし尾て、隠れ笠、蓑、打ち出の小槌といった宝物を鬼から取り上げてしまいました。そこで、鬼は女が心を許したと思い込み、家に上がって腰を揉んでくれと頼むと、女は豆巻きを始め、「鬼は外」と叫んで豆を撒き始めましたので、鬼は一目散に逃げていったというのです。つまり、女に冷たくされて涙したことから「鬼の目にも涙」と言う言葉が生まれたわけです。

最初は恐い振りをしながらも相手を見定めると今度は媚を売って鬼から持ち物を取り上げた上、腰を揉んで安心させてから急に伝家の宝刀の「鬼は外」を叫んで鬼を追い出してしまうこの女は、鬼より冷酷で恐ろしいことをこの狂言は物語っているようです。このような女は現代にも多く存在しており、今も昔も変わらぬ女の本質かも知れません。

天照大神が岩戸の隠れることになったのは妹の櫛稲田姫でした。この姫は美しいだけでなく勇猛果敢でした。 高天原を追われた素戔嗚尊(スサノオノミコト)が、出雲の国簸の川にさしかかったところ、老夫婦が「我が娘が年々奪われ、今またこの娘まで呑み取られる時が来た」とその愛娘とともに嘆き悲しんで助けを求めてきました。素戔嗚尊はその娘を嫁にもらうことと引き替えに大蛇退治を約束して、老夫婦に毒酒を用意させ、酔った大蛇と大格闘の末見事に退治し、その娘と結ばれるという物語は古事記・日本書紀でも有名な「八岐大蛇(やまたのおろち)伝説」で有名ですが、その娘こそ櫛稲田姫、後の美しき女神 歳徳神です。

歳徳神(としとくじん)は、夫婦円満、家庭和合、暦の上では吉方・凶方を司る神とされております。そして、その子孫に縁結びの神様の大国主命がいることからこの神様たちは本当に福の神様の一族のようです。かく言う私も、この大国主命の御利益にあやかったことになっております。

歳徳神

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