−日記帳(N0.1890)2016年12月11日−
GPファイナルで羽生4連覇 宮原銀
−日記帳(N0.1891) 2016年12月15日−
クラブW杯 鹿島 南米王者を撃破し決勝進出


表彰台の3選手

先制となるPKを決めた土居


フランス・マルセイユで行われたフィギュア・グランプリファイナルで、羽生選手はフリーで4回転サルコウでの転倒や終盤の3回転ルッツが1回転になるなどジャンプに精彩を欠きましたが、SPの高得点によって4連覇を達成しました。

また、トップで滑走した宇野選手は途中で少しバランスを崩すものの、終始ダイナミックな演技を披露し、FSの自己ベストを更新する演技で高得点を出して3位に入り2年連続の表彰台となりました。宮原知子選手も自己ベストの2位でした。

1 羽生 結弦        (JPN) 110.95 (1) 219.48 (1) 330.43 
2 フェルナンデス    (ESP) 91.52 (2) 201.43 (2) 292.95 
3 宇野 昌磨         (JPN) 86.47 (4) 190.32 (4) 276.79 
4 パトリック・チャン(CAN) 70.61 (6) 192.84 (3) 263.45 
5 金 博洋           (CHN) 86.95 (3) 176.50 (5) 263.45 
6 村上 大介         (JPN) 83.47 (5) 152.02 (6) 235.49 


優勝した羽生選手

3位の宇野選手

2位の宮原選手

サッカーは世界最大のスポーツ競技であり、プロスポーツ競技でもあります。サッカー競技の20位までの世界ランキングは下図のとおりでJ1リーグはランク外の33位、韓国のKリーグクラシックは日本より上位の22位、直近のFIFAランキングで日本42位、韓国48位 ですから、日本、韓国等アジア地区のサッカーの後進性が伺い知れます。

世界のサッカーリーグのランキング

そのクラブチームランキング首位のリーガ・エスパニョーラ(スペイン)のトップチームのレアルマドリードは世界一のクラブでもあります。そのレアルマドリードが欧州代表として来日しました。クリスティアーノ・ロナウド 、カリム・ベンゼマ 、ルーカス・バスケス など世界に冠たる超一流選手がなを連ねております。

今回、クラブチームの王者を決める「FIFAクラブワールドカップ」が久しぶりに日本で開催されることになりました。当初は南米と欧州で開催されておりましたが、双方が対立することが多かったため第三国の日本でトヨタ自動車の主催で日本で行われるようになり、トヨタカップと称されることもありました。

その後、いろいろな変遷を経て2014年大会を最後に、トヨタは前身であるトヨタカップ開始の1981年から継続していた冠スポンサーから撤退し、2015年(日本大会)からは、中華人民共和国の情報技術メーカーである阿里巴巴集団 (Alibaba E-Auto)が協賛スポンサーに就くことになり、題を「FIFAクラブワールドカップ20xx presented by Alibaba E-Auto」と改めました。協賛契約期間は2022年までの8年間が予定されております。

この大会には6大陸代表の欧州(レアルマドリード)、南米(アトレティコ・ナシオナル)、アフリカ(マメロディ・サンダウンズ)、アジア(全北現代)、北中米(クラブ・アメリカ)、オセアニア(オークランド・シティ)の6チームと開催国代表が参加します。 鹿島アントラーズは開催国代表として出場しました。

初日の12月8日、鹿島アントラーズはオセアニア代表のオークランド・シティーFCと対戦しました。 前半はともに無得点。50分にフリーキックからキムにヘディングで先制されたものの67分に遠藤からパスを受けた赤崎の右足でのシューが決まり同点、終了間際の88分、後半に小笠原に代わって途中出場の金崎が、味方のヘディングの折り返しから頭で決勝ゴールを決めて逆転し2-1。そのまま押し切り勝利しました。

鹿島の勢いは衰えず、12月11日にアフリカ王者マメロディ・サンダウンズと対戦し、54%支配されながらも遠藤が先制、金崎が2点目を奪って2-0で快勝しました。そして、今日南米王者アトレティコ・ナシオナルと対戦しました。 前半はアトレチコ・ナシオナルが支配しました。

前半30分、鹿島がファウルを受けてセットプレーのチャンスを得ました。クロスを上げたタイミングで、ゴールエリア右側で西大伍が相手選手に足をかけられて倒されました。テレビを観ていた私にはファウルには映りませんでしたが、主審のビクトル・カッサイ氏はファウルがあったという鹿島側の異議を受けて、ビデオ副審のもとへ駆け寄りました。 彼は映像を確認してから鹿島にPKを与えることを指示しました。この間、ビデオルームで関係者がPKシーンをビデオチェックしている様子が中継されました。

PKシーンをチェックするビデオルームの関係者

このPKのチャンスを土居選手が確実に決めて、鹿島が南米王者相手に先制ゴールを記録。鹿島が1点をリードしてハーフタイムを迎えました。

PKを決めた土居選手

後半、意外な展開に焦りを感じたのか南米王者アトレチコ・ナシオナルは積極的に攻勢を掛け、鹿島守備陣を何度となく脅かしましたが、鹿島は複数の選手で相手にプレスを仕掛けて危機を回避するなど、組織的な守備を見せつつも耐える時間が続きました。

終盤、左サイドから縦に抜けた柴崎岳がクロスを入れ、遠藤康が合わせるも一度は相手GKとの接触で弾かれ、そのこぼれ球が遠藤の足元に入り、左足ワンタッチで持ち直して右足ヒールで流し込むという巧みなゴールで2点目を記録しました。

巧みなテクニックで2点目を決めた遠藤選手

この2点目でアトレチコ・ナシオナルの士気が下がったのか、足が止まる場面も目立った直後の85分、鹿島にさらに追加点が入る。右サイドから裏に抜けた金崎夢生がカットインし、DFラインと相手GKの間にグラウンダーを放り込む。ファーに飛び込んだ鈴木優磨が合わせ、鹿島のリードが3点に広がった。

試合はこのまま3−0で終了。ボールポゼッションではアトレチコ・ナシオナル61%、鹿島39%で、シュート本数はアトレチコ・ナシオナル24本、鹿島10本と、試合自体は南米王者が押す展開となったものの、決定機をしっかりものにした鹿島が決勝へと駒を進める結果となった。

なお、同大会が始まって以来、Jリーグのチームが決勝へ進出するのは史上初のこと。決勝は18日に、15日に行われる準決勝クラブ・アメリカ(メキシコ)vsレアル・マドリー(スペイン)の勝者とと対戦しますので、日本で、あのレアルマドリードとの決勝戦を生で観戦出来るという夢が実現することになります。

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