−日記帳(N0.1882)2016年11月26日−
静岡県高校サッカーで藤枝明誠優勝
−日記帳(N0.1883) 2016年11月27日−
世界最高のヨットレース アメリカズカップ


優勝した藤枝明誠イレブン

アメリカズカップ・ワールドシリーズにアジアで初出場のソフトバンクチーム


エコパスタジアムで11月19日に行われた第95回全国高校サッカー選手権静岡県大会決勝戦で藤枝明誠が浜松開誠館を3−2で下し、7年ぶり2度目の優勝を果たしました。同じ藤枝を冠する高校出身の私にとっても嬉しいことですのでここで取り上げて記憶に留めておきたいと思います。

藤枝明誠は前半5分、DF津野匡哉のゴールでいきなり先制。しかし浜松開誠館も、同39分にMF神田修愛が決めて追いつき、両校譲らぬまま1-1で前半を折り返しました。後半9分に浜松開誠館・MF三浦倭が決めて勝ち越しに成功。藤枝明誠はなかなかゴールに迫ることができなかったが、同28分にFW遠野大弥のシュートを相手がクリアできずオウンゴールでふりだしに戻すと、同35分に再び遠野が決めて3-2に。残り時間をしのぎきり、優勝を飾りました。

とってはとられる展開での全国切符奪取に松本安司監督(47)は「予想していたとおりの展開になった。選手たちが辛抱強く、諦めずやってくれた結果。全国大会へ、再びしっかりとチーム作りをして臨みたい」と話し、2015年に監督就任後初の全国選手権へ気を引き締めていました。

試合終了後、主将の丹羽選手は「苦しい試合展開となったが、試合を楽しむことができた。個性が強い選手が集まるチームではあるが、決勝に進むにつれて組織力も上がってきた。目標である全国制覇を果たし、王国復活を成し遂げたい」と話すと、決勝ゴールをあげた遠野選手は「全国制覇に向け、1カ月しっかりと調整をしたい。そして、自分が得点し、チームの勝利に貢献したい」と全国大会に向けた意気込みを話してくれました。

11月21日、全国大会の組み合わせ抽選会が行われ、藤枝明誠は12月31日に大阪府代表の東海大仰星と対戦することが決定。藤枝明誠らしい、組織力を兼ね備えた「超攻撃的サッカー」を披露し、全国の舞台で躍進することを期待します。

藤枝明誠高等学校

私は、スポーツ・運動オンチですが、海育ちだったため水泳、ボート、ヨットはそれなりに経験しております。大学時代にヨット部に入部したものの厳しい訓練に耐えきれず、高校時代の水泳部に続けて退部した苦い経験を持っております。ヨットに興味を持ったきっかけは、その走行原理にありました。

帆が膨らんだ状態を下図に示します。AからBに風が吹き抜ける場合、同じ時間に同じ距離を吹き抜けるのですから膨らんだ表層では底部のAーB間より速い速度で吹き抜けることになります。すると、「流量が一定の時、流れの断面を狭くすると流速が増加し気圧は低くなる」というベルヌーイの定理が働いて揚力が発生します。

ヨットの走行原理

この揚力を直角に分解すると進行方向と真横に押す力に分かれます。そこでヨットの底からセンターボードを吊すことにより真横に押す力を打ち消して進行方向に向かう力だけを取り出します。その結果、ヨットは真っ直ぐに進むことになります。

ヨットの走行原理

ヨットはオランダがその発祥といわれ、その後、英国へ渡り普及し1660年から1683年にかけて英国で26隻のヨットが建造され世界最古のヨットクラブが1720年に設立され、英国は全盛を誇っておりました。しかし1851年のロンドン万国博覧会の記念行事として行われたヨット競技に米国からただ1艇参加した「アメリカ」号が優勝し、ビクトリア女王から下賜されたガラードが製作した銀製の水差し状のカップを自国に持ち帰りました。その為、このカップは「アメリカ」号のカップ、すなわち"アメリカズカップ"と呼ばれようになりました。

その後「アメリカ」号のオーナー達は、「カップの保持者は、いかなる国の挑戦も受けねばならない」ということを記した贈与証書(en)とともに、このカップをニューヨーク・ヨットクラブ(NYYC)へ寄贈し、これに基づき1870年に第1回「アメリカズカップ」が開催され、1870年第1回「アメリカズカップ」が開催され、多くの富豪がアメリカに挑んだもののことごとく敗れ去り、アメリカは1983年に初めてオーストラリアに敗れるまで132年間に亘ってカップの防衛に成功し、この連勝はスポーツ史に残る偉業と賞賛されておりました。

第35回アメリカズカップは2017年6月にバミューダ諸島で開催予定で、現在その予選が行われております。 アメリカズカップでは、アメリカズカップの予選シリーズ(ルイヴィトン・カップ)で優勝したチームが、前回のアメリカズカップ優勝チームと戦うことができます。そのルイヴィトン・カップがアジアで初めて11月18日(金)から20日(日)にかけて日本学生ヨット競技の発祥の地としてしられる福岡市・博多湾で開催されました。

出場チームは、グルパマ・チーム・フランス、ランド・ローバー・BAR(英国)、ソフトバンク・チーム・ジャパン、エミレーツ・チーム・ニュージーランド、アルテミス・レーシング(スウェーデン)、オラクル・チーム・USAです。勝利したチームはヨット界で最も栄誉あるアメリカズカップのトロフィーを賭けて決勝戦へと進みます。

日本代表のソフトバンク・チーム・ジャパンは初日の第2レースでは風をとらえ、追うオラクル・チームUSAを突き放し1位でフィニッシュ。その迫力に全国から観戦に訪れたファンの歓声で会場が沸いたが、その後は2日目の第6レースで2位を記録するものの振るわず、総合順位は5位。2017年5月に英領バミューダで開催されるチャレンジャー選抜シリーズ「クオリファイアーズ」に参戦することなりましたがポイントが加算されず不利な状態での参戦となります。

チームイギリスが福岡大会を制してワールドシリーズでも総合ランキングトップでシリーズを終えました。 これでチームイギリスはボーナスポイントの2点をもって来年の5月26日からバーミューダで行われる6チーム総当たりのクオリファイアーズイベントに臨むことになります。

自国開催という栄誉に恵まれたソフトバンク・チーム・ジャパンの早福和彦総監督は、レース終了後「成績は不満足。しかし日本の皆さんに見てもらえるチャンスができたことは嬉(うれ)しく、若い世代に理解が深まることを願っています。自分が生きているうちに、こんなチャンスが巡ってくるとは感無量。セーリングを続けてきてよかったです」と語っておりました。

アメリカズカップ銀杯

アメリカズカップ福岡大会

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