−日記帳(N0.1861)2016年10月10日−
自分で血糖値を測定して思うこと
−日記帳(N0.1862) 2016年10月16日−
露欧火星探査計画で探査機着陸機の分離に成功


テルモの血糖測定器「メディセーフフィット」セット

火星探査機「トレース・ガス・オービター」


今年の9月5日、刈谷豊田総合病院泌尿器科に受診した折の血液検査で、ヘモグロビンAICが7.9と判定され主治医から「立派な糖尿病です」と宣告されました。それ以来、家の食事もいろいろと制限されるようになり苦渋の日を送るようになりました。

毎食事前に、血糖値が急上昇しないように血糖降下薬、ボグリボース(ベイスン)の服用を続けております。 ボグリボースは従来の血糖降下薬とは作用の異なる新しい種類の糖尿病治療薬でその作用機序から「αグルコシダーゼ阻害薬」と呼ばれております。

糖の消化・吸収を助けるα-グルコシダーゼという酵素を阻害するのが「αグルコシダーゼ阻害薬」です。 早い話、腸からの糖の吸収を邪魔して血糖値の急上昇を抑えてくれるのが「ベイスン」と言うことになります。

そこで血糖降下薬や諸々の対策によってどの程度、血糖値が低下しているかを知りたくなりました。いろいろネットで調べた結果、テルモ社の「メデセィーフ」で血糖値を自ら測定できることが判り早速購入しました。

黄斑上膜を患って名古屋大学医学部付属病院眼科に入院したことがあり、その時の様子は当サイトの闘病記(3)で紹介しておりますが、その折に血糖値測定検査を受けており、看護師さんが「アルコール消毒は大丈夫ですか?」と言って検査してくれたことを懐かしく思い出しました。

血糖値を測定するのには、冒頭の写真に示すように、測定器本体、測定チップ、メディセーフ穿刺器、メディセーフ針が必要です。測定チップを除く3点はネットを通しても購入できますが、測定チップは医事法により薬局から購入することが義務つけられておりますので近所の薬局で購入しました。

メディセーフ測定チップ

血糖値を測定するには、まず冒頭の写真のメディセーフ針の黄色いキャップを抜き取ってメディセーフ穿刺器に差し込みます。 水色のメディセーフ針の先端を指の皮膚に当てて、好みの深さに目盛りを合わせて空色のボタンを押すと針が飛び出して皮膚を突き刺し点状に出血します。この出血痕を直径2.5o程度になるまで揉みあげておきます。

メディセーフ穿刺器

次に測定チップの緑色の蓋を開けて、小さな円盤に筒状の吸い込み口が付いている測定チップの本体(水色)を取り出し 測定器本体に差し込みます。その測定チップ吸い込み口を血痕に当てます。すると「ピーッ」と鳴って自動的に血糖値が表示されます。

血痕に測定器を当てて測定しようとしているところ

結果は下の写真に示すように血糖値は101mg/dlでした。正常なら空腹時の血糖値は100mg/dl未満ですから、私の場合はやや高めで、糖尿病としては重篤ではなく、正常高値に分類されます。参考までに妻の血糖値を測定したら、85mg/dlでした。まさに正常そのものでした。

血糖値は101mg/dlを示す測定結果

以上のように、自分で血糖値を測定することはかなり面倒です。私のような高齢者は 毎日のバイタル(血圧、脈拍、呼吸数)と体重測定とともに、週一の血糖値測定が有効と思いますので もっと簡単に血糖値を測定する方法が開発されたらと思いました。

従来、宇宙開発は主に米国、ロシア、欧州、日本、中国、インド等で行われてきましたが、ここ数年中国が積極的に開発を進めるようになり、昨日10月17日に有人宇宙船「神州11号」の打ち上げに成功し現在建設中の中国版ISS「天宮2号」に到着させ乗員2名を30日間滞在させることにしております。

有人宇宙船「神州11号」の打ち上げ

中国は、2022年までに独自の中国版ISS「天宮2号」を軌道に乗せ、ISSが役割を終える2024年以降はISSを持つ唯一の国になる」(宇宙開発を司る国営企業・中国航天科技集団公司の雷凡培代表)と表明しております。

露欧共同開発により火星探査プログラム「エクソマーズ 2016」が進められており、昨日 着陸機「スキアパレッリ」が探査機「トレース・ガス・オービター(TGO)」からの分離に成功しました。

探査機TGO「トレース・ガス・オービター」から分離に成功した着陸機「スキアパレッリ」

  欧露共同の火星探査計画「エクソマーズ 2016」では、火星の大気を分析し通信を担当するTGOと、着陸技術に関する実証実験と火星での科学観測をおこなう「スキアパレッリ」が合体した状態で3月に打上げられました。また2020年にはESAによる探査車「エクソマーズ・ローバー」が火星に打上げられ、より本格的な調査が行われることになっております。

9月14日(標準時間)に最終的な指示を受けたTGOは、16日14時42分にスキアパレッリをTGOから分離。途中でTGOがテレメトリ信号を返さないなどのトラブルもありましたが、無事にミッションは成功しました。またその後に、TGOからのテレメトリ信号も復帰しています。

  9月19日にTGOが火星周回軌道に投入され、スキアパレッリは火星のメリディアニ平原に着陸。また20日にはスキアパレッリからの火星地表の画像も地球に向けて送信される予定です。

着陸技術の実証だけでなく、気圧や気温、湿度、空気の帯電など火星のさまざまなデータを取得する予定のスキアパレッリ。今後はその真の目的となる「火星生命の発見」を目指して、順調にミッションを続けてほしいものです。

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