−日記帳(N0.1815)2016年06月09日−
113番目の元素、日本人の発見により日本名
−日記帳(N0.1816) 2016年06月10日−
電話回線をNTTからソフトバンクに変更


周期律表

我が家のモデム(左黒 バッファローのルータ、右黒 NTT、奥ソフトバンクの各モデム)


物質の最小構成要素は元素です。一番軽い元素の水素(H)から順に右に並べていくと、次のヘリウム(He)の次が性質が水素に似た元素リチウム(Li)が現れてきますので, 折り返してリチウムを水素の下に配置します。更に次のベリリウム(Be)から右に配置していくとヘリウム(He)に似たネオン(Ne)がきますので、ここで折り返すと ナトリウム(Na)がリチウム(Li)の下に配置されます。

このように元素を左から右に配列し、既出の元素と似た元素が縦に揃うように折り返していくと、似た属性を持った元素が縦に配列されていきます。このように、元素を軽いものから順に並べていくと、ある規則性が認められます。ロシアの化学者、メンデレーフが1869年にこれを周期律表として発表しました。1955年、101番元素(仮名はウンニルウニウム)は彼の名にちなみ「メンデレビウム」と名づけられ、この功績により、1906年のノーベル化学賞にノミネートされるも一票差でアンリ・モアッサンに敗れて翌年死去しました。

地上で現存する元素は92番目のウラン(U)までです。それ以上の元素は超ウラン元素と言われその寿命が極めて短いため現認するには人工的に作るしかありません。元素は下のモデルのように、中心に原子核があり、その原子核は陽子と中性子から成り立っております。陽子の数が原子番号となり、その数だけ電子が原子核を中心にして回転しております。中性子と陽子の合計は質量数と呼ばれれております。


原子番号93のウラン以降の元素は半減期が地球の年齢より短いため地球誕生の頃に存在していたとしても、はるか以前に消滅しており現存してませんので、現認するには人工的に作り出すしかありません。但し、原子番号94のプルトニウム(Pu)は天然ウラン中にごく微量含まれております。プルトニウム240は原子力発電で副生されることから、日本には大量のプルトニウム240が貯蔵保管されております。

質量数239のプルトニウムを94%以上に高純度化して臨界量(10kg)以上にすればプルトニウム型原子爆弾(長崎に投下された)と鳴り得ますが、日本の原発で副生されるプルトニウムの大半は質量数240ですので、このまま原子爆弾に利用されることはあり得ません。不幸にしてテロ犯が日本の原発からプルトニウムを略奪しても、彼らはプルトニウムによる放射線を被爆する上、テロ組織内で240から239への転換と高純度化は技術的に不可能と思われます。

日本はプルトニウムを239にすれば核爆弾にできることから潜在敵核保有国として国際的な査察を受け、必要以上のプルトニウムを持たないように米英仏などに搬送しております。今年3月には米国にプルトニウムを発送し先日到着しました。

余談が長くなりましたが、本題の「113番目の元素」の元素に戻ります。まず、素朴な疑問は「元素の数がどのくらい有るの?」です。 現時点で118種類です。天然に存在するのは水素からウランまでの天然元素92種類、それ以上は人工合成元素です。

理化学研究所の九州大学の森田浩介教授を中心とするグループは113番目の元素を作るために、原子番号30番の亜鉛と原子番号83番のビスマスに着目しました。 それぞれ、原子核の中には陽子が30個と、83個含まれていていつので合体すれば理論上、陽子が113個の113番元素ができることになります。

しかし、原子核の大きさは1,000億分の1ミリと極めて小さく、衝突させること自体、非常に難しい実験となりました。また、衝突させることができたとしても、原子核と原子核がしっかりと合体する確率は100兆分の1しかないため、実験は困難を極めましたが、去年12月、化学に関する国際機関、「国際純正・応用化学連合」によって、新元素として115番、117番、118番と合わせて4個の元素が認められました。

Nihonium and symbol Nh, for the element 113
Moscovium and symbol Mc, for the element 115
Tennessine and symbol Ts, for the element 117
Oganesson and symbol Og, for the element 118

そして、113番目の元素の命名権が日本に与えられ、「国際純正・応用化学連合」のホームページに115番、117番、118番とともに記載されております。 森田教授らは、113番目の元素をニホニウム(Nh=Nihonium)と命名しました。


森田教授は、命名権が与えられたことに対し次のように述べております。

私たち研究グループ一同が国際純正・応用化学連合(IUPAC)に提案しておりました113番新元素の元素名Nihoniumと元素記号Nhが審査過程を通過し、一般の批評を受けるためにIUPACのウェブサイトに公開されました。一般の批評のあとにIUPACによる正式決定がなされます。

なお、私たちはIUPACによる公開と同時に日本化学会命名法専門委員会に日本名「ニホニウム」を提案いたしました。IUPACにより、元素名と元素記号が、このまま最終決定されれば、この日本名も正式に決定されることになります。

長い元素発見の歴史の中で、欧米以外の国で元素を発見したグループはありませんでした。今回の新元素の認定と命名は日本発、アジア初のことであります。 私たちは応援してくださった日本の皆さんのことを思い、新元素を「ニホニウム」と命名いたしました。による最終決定がなされれば、元素名nihoniumと元素記号Nhが周期表の一席を占めることになります。

人類の知的財産として将来にわたり継承される周期表に、日本を中心とする研究グループが発見した元素とその名前が載ることは、研究グループとして大変光栄なことです。私たちは応援してくださったすべての皆さんに感謝いたしております。ありがとうございます。

基礎科学は長期的に見れば、発見当時は思いもつかないような多大な恩恵を人類にもたらした例が数多くありますが、日々の生活にすぐに直接的な恩恵を与えることはまれです。そのため、基礎科学の研究は国家の支援、すなわち国民の皆様の税金によって成り立っています。長期的視野に立って時間のかかる基礎科学の研究を支援してくださった研究所と関係府省、そして国民の皆様に心より感謝いたします。

周期表に日本発の元素を見出した人が少しでも誇らしい気持ちになり、科学に興味を抱いてくださるなら、科学的な思考を持つ人の数を増やすことにつながり、ひいては日本の科学技術の発展に寄与しうると考えるとき、私たちは、私たちの行ってきたことに大きな意義を見出すことができます。今回の新元素発見と命名を多くの皆様と共に祝福できましたなら、研究グループ一同これに勝る喜びはありません。

元素のモデル図
森田浩介教授

4年前、コミュファ、NTTからの度重なる勧誘に根負けし、NTTの「フレッツ光ネクストファミリーハイスピードタイプ」導入に合意し、自宅前の電柱にコミュファと並行して配線されているNTTの回線を我が家の壁まで引き込みました。

ソフトバンクの全国展開の宣伝に乗って、ダイアルアップからISDN、ADSLを経由して現在の光回線に至りました。 最近、ソフトバンクから、電話回線をNTTからソフトバンクに変更すると料金が安くなるとの勧誘電話が有り、その都度変更の意思は無いと断り続けてきましたが、女性の巧みな話術に引っかかって話を聞いてしまいました。

その結果、変更の契約をすることになり、早々にソフトバンクからモデム、Lanケーブル等機器一式が送られてきました。長年お世話になったバッファロールーターを撤去し、ソフトバンクのモデムに繋ぎ代えました。

ソフトバンクのモデム

これまでは、下図に示すようにNTTのモデムを経由してバッファローのルーターで無線Lanを構築し、この無線Lanで、パソコン、プリンター等を稼働させておりました。

これまでの無線Lan構築図


これからの無線Lan構築図

普段使わないケーブルは抜いて、ケーブルを結束した結果、かの写真にしめすように玄関のモデムセットはスッキリとしました。

スッキリした我が家の玄関のモデムセット

usen通信速度測定で通信速度を測定した結果、下図に示すように41.67Mbpsでした。

通信速度測定結果

パソコンの通信速度としては、特に速くも遅くもありません。

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