−日記帳(N0.1789)2016年04月11日−
大学のクラス会を名古屋で開催
−日記帳(N0.1790) 2016年04月13日−
ホーキング博士ら壮大な宇宙計画発表


クラス会が開かれたマリオットアソシアホテル

壮大な宇宙計画を発表するとユール・ミルナー氏(左)とホーキンス博士(右)


毎年、この時期になると名古屋駅のマリオットアソシアホテルの51Fのマーキュリーの間で大学教養部のクラス会を行ことが恒例化し、今年で17回目となります。この会の永久幹事役のK君が以前からマリオットアソシアホテルに顔が利くことから昼食時のいい時間帯を抑えてくれました。

マリオットアソシアホテルの51Fのマーキュリーの間

マリオットアソシアホテルの51Fのマーキュリーの間の控室

マリオットアソシアホテルの51Fのマーキュリーの間から観た名古屋市内の風景

料理は中華料理でした。円卓に料理が出されるので回しながら手元の皿に運ぶのですが、メインになるとホテルの方が運んでくれます。着席前に記念写真を撮って、幹事挨拶に続き乾杯し懇談に入り、近況報告を終えてから寮歌斉唱して散会しました。

級友たちは80歳前後と高齢にも関わらず、この日も東は東京、千葉、横須賀、西は京都、大分、香川から19人が駆けつけ、意気壮健でした。公立大学の数学の入試問題を毎年作成している人、週3回ゴルフをしている人など、現役バリバリの生活ぶりに大いに勇気を貰うことができました。

この1年間で亡くなられた級友は居りませんでしたので、幸い黙祷することは有りませんでした。来年も一人のメンバーも欠けることなくクラス会が開かれることを願いつつ家路につきました。

太陽以外で地球に最も近い恒星は、ケンタウルス座の恒星系で、地球から4.37光年の距離(約41兆km)に在ります。この距離は現在最速の宇宙船(ボイジャー1号の17.12km/s)でも3万年かかると言われておりますが、チームの推算では、光速の20%の速度により約20年で星系に到達できるとのことです。

ロシアの富豪でベンチャー投資家(フェースブック創始者)のユーリ・ミルナー(Yuri Milner)氏と、英宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士は4月12日、地球に最も近い恒星系のアルファ・ケンタウリ(Alpha Centauri)星系を目指す、野心的な最新の宇宙計画を発表しました。

ミルナー氏とホーキング博士は、冒険的な研究計画に取り組んでいる科学者らのチーム「ブレークスルー・スターショット(Breakthrough Starshot)」の陣頭指揮を執っており、同計画では、超小型で超軽量で光を推進力とする宇宙船「ナノクラフト(nanocraft)」の船団を製作して、地球から4.37光年(約41兆キロ)の距離にあるアルファ・ケンタウリに送り込むとのことです。

この距離は現在最速の宇宙船でも3万年かかると考えられるが、チームの推算では打ち上げから約20年で星系に到達できるとしております。ミルナー氏は、米ニューヨーク(New York)のマンハッタン(Manhattan)で開かれた記者会見で「ご存じの通り宇宙旅行は時間がかかる。どうすればより速く、より遠くへ行けるか。われわれはこの大きな飛躍をどのようにして達成できるだろうか」と語り、手始めに1億ドル(約110億円)を今回の計画に投資するとのことです。

米交流サイト(SNS)大手フェイスブック(Facebook)の創立当初の投資家の一人でもあるユール・ミルナー氏によると、プロジェクトチームは光速の約20%に相当する秒速6万キロの猛スピードで宇宙空間を進む超軽量の無人宇宙探査機を投入したいと考えているとのことです。

今回のプロジェクトを進めるには、超小型の帆を装備したミニ探査機の船団を、特定の恒星に向けて推進させるための巨大なレーザーアレイ(大出力のまとまったレーザー光を放射する装置)を製作する必要がある。これにより、ミルナー氏の言う「星間空間の帆船」が実現すると言われております。

これまでの研究で、レーザーアレイは約100ギガワットの出力が必要になると考えられている。プロジェクトに参加しているアビ・ローブ(Avi Loeb)米ハーバード大(Harvard University)教授によると、これはスペースシャトルを1機打ち上げるのに必要なエネルギーとほぼ同じだという。

ローブ教授は、地球外生命が存在する兆候を探すこともプロジェクトの目的の一つだと述べた。生命体が見つかるとすれば、それはどのようなものだろうか?ホーキング博士は、波乱に満ちた今年の米大統領選を指して「選挙戦から判断する限り、私たちとはずいぶん違っているだろうね」と冗談を飛ばした。

 今回のプロジェクトは完全な実現までに最大100億ドル(約1兆1000億円)の費用がかかる可能性がある。プロジェクトの運営委員会には、ミルナー氏とホーキング博士の他、フェイスブック共同創業者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏が参加する予定。

ナノクラフトは、母船に搭載され、ロケットで宇宙に送られる。地球から放たれる強力なレーザービームで、探査活動へと放たれる。アルファ・ケンタウリに20年で到達した後、4年をかけて撮影をし、地球に戻されるという。 計画の総額は50億ドル(約5000億円)から100億ドル(約1兆円)と想定されている。ひとまずの研究資金として、ミルナーは1億ドル(約100億円)を出資する。

ナノクラフトを実現させるためには、機体を打つ上げることを可能にする超強力なレーザービームの開発が必要だ。パワーとしては、スペースシャトルを打ち上げるのと同じ程度のものが必要になる。また、機体が宇宙での事故や、宇宙デブリなどの影響を受けても耐えられるようにしなくてはいけない。

NASAの研究者で、「ブレイクスルー・スターショット」のリーダーをつとめるピート・ウォーデンは「困難はあるが、我々は星を目指すつもりだ」と話した。

ホーキング博士は、20年以内にナノクラフトが生命体を見つける可能性はとても低いと話した。しかし「地球は小惑星や、超新星、私たち自身が起こす危機にさらされている」とし、「人類が種として存続したいと願うのならば、自分たちの外に、生命体のある場所をみつけなくてはならない」と話した。

ユール・ミルナー氏

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