お金を金預けたら金利を貰えることは当たり前のことと思っておりましたが、日銀に預けると逆に金利を取られるという「マイマス金利0.1%」が日銀・黒田総裁が1月29日に記者会見の場で発表しました。
日銀は、1月29日に開いた金融政策決定会合でマイナス金利政策の導入し2月16日からの実施することを決定しました。民間銀行が日銀に預けている一部の預金に0.1%の手数料を課することで、量的緩和で市場に供給した資金が金融機関に滞留することを抑制し、お金が貸し出しに回るよう促すのが目的で、日銀の政策委員9人(総裁、副総裁2人、審議委員6人)のうち、賛成5人、反対4人で決定されたとのことですので、際どい結論だったようです。
これはあくまでも、日銀と企業との間で行われるこよであって、我々庶民と銀行の間では従来通りプラス金利が実施されます。但し、今後例えば、三菱東京UFJ銀行の場合、定期預金で最大金利は10年定期で0.045%ですが、いずれこの利率が引き下げられるものと思われます。
企業としては、日銀に預けて金利を取られることを避け、自社の設備投資や投資に資金を回すことになり、消費が拡大し経済が活性化されるのではとの目論見
がマイナス金利の狙いですが、果たして狙い通りにいくのでしょうか。
株価は発表直後の2月1日に350円前後ほど上げ17,865円を記録したもののその一気に後下げ続け、結局2月5日現在、16,820円となり、この間の下げ幅は1,045円に達しております。つまり、市場はマイナス金利政策に対して「NO」を突き付けていることになります。
当然のことながら、金利による利益が減ることが見込まれることから銀行株が下がり、不動産株が上がっております。得するのは、国民から膨大な借金をしている政府と言えましょう。庶民より国を利するマイナス金利政策は庶民の私としては反対です。
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