−日記帳(N0.1752)2016年01月30日− |
U23日本代表 韓国に歴史的逆転勝利で優勝 |
−日記帳(N0.1753) 2016年01月31日− |
甘利大臣の辞任を残念に思う |
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優勝を喜び合う手倉森監督以下日本代表選手たち |
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辞任を表明する甘利大臣 |
サッカー・リオデジャネイロ五輪男子のアジア最終予選を兼ねたU23(23歳以下)アジア選手権は30日、決勝がカタールのドーハで行われ、すでに五輪出場を決めている日本は3-2で韓国に逆転勝ちのドーハの奇跡を果たして歴史的勝利を収め優勝しました。 日本は、前半20分にクォン・チャンフン、後半2分にチン・ソンウクにゴールを許し、2−0のまま後半22分を迎えました。 ここでFW浅野がゴールして1点差に迫り、その僅か1分後の後半23分、MF矢島が待望の同点ゴールを決めました。 更に後半36分、再びFW浅野が見事な逆転ゴールを決めました。僅か14分間で3点を奪ったわけです。韓国の選手たちの集中力が低下していたと解説しておりましたが素人目にはそれでも韓国は最後まで押しまくっていたように思えます。戦前に韓国の監督は「日本は韓国にとって優勝自販機のようなもの」と発言し、日本を侮っておりました。 大韓サッカー協会は今回の日本戦での応援スローガンを「日本は韓国の優勝自販(JAPAN)機(訳注:韓国語の=自動販売機の読み方はジャパンで、英語で日本を意味するJAPANが同じ発音・表記になることをかけたもの)」と侮っていただけに、今回の敗戦のショックは大きかったようです。今朝の韓国紙は敗戦を報じながらも、本当は韓国が勝っていたなどと相変わらず負け惜しみしておりました。大会最優秀選手にはMF中島翔哉(FC東京)が選ばれました。 |
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韓国の申台龍監督 |
この結果、両国のU23対戦成績は、日本の5勝7敗4分となりました。この大会は、リオデジャネイロ五輪・サッカー男子のアジア最終予選を兼ねており、優勝の日本、準優勝の韓国、3位決定戦で日本人線審の誤審(カタールのゴールをオフサイドではないのにオフサイドと判定)で勝利したイラクが五輪出場権を得ました。 |
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試合会場のlekhwia-stadium |
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決勝ゴールの浅野選手 |
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先制して喜び合う韓国選手たち |
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仲間から抱き上げられる浅野選手 |
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胴上げされる手倉森監督 |
28日夕方、甘利大臣は記者会見し、「週刊文春」が報じた二度の50万円の授受について認め(政治資金規正法に基づき適切に処理したと説明)たほか、事務所秘書が500万円の謝礼のうち300万円を私的に費消していたことや接待を受けていたことが判明したなどにより辞任を表明しました。 甘利大臣の金銭授受は問題ですが計画的に罠を仕掛けて取材した週刊文春にも大いに問題があります。週刊文春はこの取材は社員ではなくフリーの記者によるものとして口を濁しているからです。甘利大臣はTPPでも国際的に信頼が厚く、阿部内閣でも最も有能な閣僚と目されてきただけに、その辞任は国家的な損害をもたらします。彼の堂々たる辞任態度、そして以下のメッセージに改めて敬意を表します。 私はアベノミクスの司令塔として安倍総理より日本経済の舵取りを任され、この3年間、国務に命がけで取り組んでまいりました。デフレの脱却・経済再生と財政健全化の二兎の追求、成長戦略の実行実現、社会保障・税一体改革の推進、そしてTPPの推進など、不眠不休で取り組んでまいりました。 舌癌の病床においても、経済財政諮問会議の席上でも、あるいはTPP国際交渉の現場においても、この国の未来に思いを馳せなかったり、国政に心を砕かなかったりした瞬間は一瞬たりともありません。国家・国民のために文字通り全身全霊で取り組んで参ったという自負があります。 しかしながらその一方で、気がつけばその代償としてとしか言いようがないんですけれども、私の政治活動の基盤である地元事務所および私を支えてくれる秘書の問題で国民の皆様に対し大変恥ずかしい自体を招いてしまった事実が判明をしました。 国政に貢献をしたいとの自分の迸る情熱と、自身の政治活動の足元の揺らぎの実態とその落差に気がついた時に、天を仰ぎ見る、暗澹たる思いであります。 この一週間、報道された事案の真の内容を知れば知る程、一体全体、何故こんなことが起こったのか、自問を繰り返す日々が続きました。同時に、なぜ秘書は自分に報告・相談をしてくれなかったのか、忙しすぎて地元に目が向かなかったことが原因かなどと、深い悔恨の思いが澱のように溜まってまいりました。一介の秘書ではなく、よりによって地元事務所長という事務所を統括する立場の人間がその道を外れてしまったこと、いやそれ以上に、そうした事態に至っていることをおよそ報道されるまで見逃してしまった自分自身を責めました。 もはや統括すべき人間が不在となる以上、事務所を一から立て直す責任は支部の代表者たる私自身にあります。改めて地に足の着いた政治活動を実施していく責任が、衆議院議員としての私にはあります。 今回の事案報道により、野党の皆様に経済演説を聞いていただけないばかりか、国会審議にも支障を来しかねない事態となりました。このことは、本来安倍政権を支える中心的立場の人間が、逆に安倍政権の足を引っ張るという、安倍内閣の一員としての閣僚・甘利明にとっては誠に耐え難い事態であります。 何よりも希望を目指す強い経済を推進してきた閣僚・甘利明がそのポストにあることを理由とされて、重要な予算審議に入れないなど、いささかといえども国政に停滞をもたらすことはあってはなりません。私自身に関わることが、権威ある国会でのこの国の未来を語る建設的な営みの足かせとなることは、閣僚・甘利明の信念にも反します。 閣僚のポストは重い、しかし、政治家としてのけじめをつけること、自分を律することはもっと重い。政治家は結果責任であり、国民の信頼の上にある。 たとえ私自身は全く関与していなかった、あるいは知らなかった、従って何ら国民に恥じることはしていなくても、私の監督下にある事務所が招いた国民の政治不信を、秘書のせいと責任転嫁するようなことはできません。それは私の政治家としての、生き様に反します。 安倍内閣は経済最優先で取り組み、我が国の経済はゆるやかな回復基調が続き、ようやく、もはやデフレではない、という状況までやってくることができました。15年以上つづいたデフレの重力圏から脱却できるかの瀬戸際にあります。デフレから脱却し、強い経済を実現するためには、本予算および重要関連法案の一刻も早い成立が求められており、その阻害要因となるものは取り除いていかなければなりません。もとより私もその例外ではありません。 国会議員として、秘書の監督責任、閣僚としての責務、および政治家としての矜持に鑑み、本日ここに閣僚の職を辞することを決断しました。 先ほどこの会見の主旨と私の辞意については安倍総理にご連絡をいたしました。この会見の後に官邸に向かって直接お伝えをいたします。 (註)自体は本記事の誤字です。 「事態」が正しい字です。 |
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