−日記帳(N0.1721)2015年11月14日−
YS-11以来の国産旅客機MRJテスト飛行成功
−日記帳(N0.1722) 2015年11月15日−
パリ市内で同時多発テロ発生 多数の死傷者


名古屋空港を飛び立つMRJ

独仏親善サッカーの試合中、爆発音を聞きピッチに集まる観客


MRJのその美しく精悍な機影にゼロ戦が過りました。ゼロ戦を設計・製造した三菱重工が中心になってMRJを開発し、エンジン以外は全て国産品を採用し、特に東レ製のカーボンファイバーを採用することで重量軽減し20%の燃料削減が実現されていることが評価されます。

旅客機には多くの旅客の命を預かるという重大な責任が課されているだけに、営業飛行開始までには数々のテスト合格が義務付けられております。MRJの最初の目標は、2017年春に、一号機を全日空に引き渡すことですが、そのためには、2,500時間、飛行試験を行わないといけません。凍り付くような寒さや空気が薄いところなど、様々な環境を無事に飛んで、初めて型式承認が得られます。

そして、その飛行試験を通して謳い文句の20%の燃料節減が実証されねばなりません。MRJの最終的な目標は、今後20年で2,500機を売ることですが、まだ4077機しか受注できできてなく、この一年受注は止まっておりますので、世界の航空会社に更に積極的にアピールしていくことが必要です。

フランスのパリで11月13日夜(日本時間14日早朝)、中心部のコンサートホールや北部のサッカー場などを標的とした同時多発テロ事件が起きました。死者はこれまでに129人にのぼり、350人以上が負傷しております。過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出しました。

14日夜の記者会見で、仏検察担当者はテロの周到な計画性を強調、検察の説明や現場の目撃証言を総合すると、犯行グループが綿密な計画に基づき、三つに分かれて短時間で波状攻撃を仕掛けることで、より大きな脅威を与えようとした意図が浮かび上がってきます。

検察の説明によると、まず13日午後9時20分に、3人グループの1人がサッカー場「スタッド・ド・フランス」の入り口付近で体に巻いた爆弾を起爆し、通行人1人を巻き込んだのと同様の方法で、残る2人もそれぞれ自爆しております。

最初の自爆テロから5分後の同9時25分、別の3人グループがパリ中心部のレストラン「ルプチカンボジュ」付近で、自動小銃の乱射を始め、その7分後には、近くのレストランで、さらに4分後には南のカフェ付近で乱射し39人を殺害しました。

パリ同時多発テロの捜査を指揮するパリ検察のモラン検事は14日、実行犯7人が3つの部隊に分かれて8件の襲撃を実行し、自動小銃と爆発物を装備した組織的な犯行とする捜査結果を明らかにした。実行犯のうち1人の身元も特定した。パリでは厳戒態勢が続く中、当局はテロに関連する人物や資金の流れを追跡していおります。

裁判所で会見したモラン検事によると、13日午後9時20分に発生したパリ近郊の競技場における自爆テロを皮切りにパリ市内のレストラン、劇場などで実行犯は銃の乱射や自爆などを繰り返した。129人が死亡、99人が重体となっております。

実行犯はいずれも自爆死または仏テロ対策チームとの銃撃戦で死亡したとみられております。「自動小銃のカラシニコフや、似たような自爆装置を用い、連携がとれていた」(モラン検事)。揮発性が高い「TATP」と呼ばれる高性能爆薬を仕込んだベストを着ておりました。

ISは即座に犯行声明を発表し、フランスがシリアのIS支配地域に空爆をおこなったことがその理由としております。 米国と英国がジハーディストたちとの戦いから一歩退いている間に、フランスはイラクに3,200人、中西部アフリカに5,000人など計1万人を派兵して戦っております。 フランスは8月、アムステルダム発パリ行きの列車でモロッコ出身のイスラム極端主義者が銃を乱射した事件後にシリア空襲を始めたが、英国は依然としてシリア攻撃を躊躇しております。

フランスは西側世界でムスリム人口が最も多く、500万人を超えてフランス人口の8%を占めております。しかし彼らは高い失業率に苦しめられている上、公共の場所でブルカを着用できないようにした措置がイスラム人の反発を買い、反イスラムの声が強い極右国民戦線が勢力を伸ばしております。。イスラム原理主義者らの立場としては、パリは対西方闘争と彼らが受けた抑圧の象徴となっているようです。

犯行が行われた地域と死者数

犠牲者への哀悼の意を込めてトリコロールになったスカイタワー

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