中欧5ケ国旅行を終えて思うこと(1)
(ヨーロッパも暑かった!)
中欧5ケ国旅行を終えて思うこと(2)
(ヨーロッパには小さい車が多かった!)


ブタペストの街角で見掛けた水着姿の女性たち

上の画像はハワイではありません。海に面してない内陸国の、それも札幌より2度以上も緯度の高いハンガリーの首都、ブダペストで、旅行二日目の7月16日に汗まみれになりながら私が市内見学中に撮影した画像です。今回の旅行の目的の一つに、私は梅雨の日本を離れて涼しいヨーロッパで1週間を避暑気分で過ごすことを挙げておりました。しかしこの思いは、旅行二日目にして敢え無く潰えました。

上の画像で若い女性が水着姿で歩いておりますが、その水着姿がこの場面ではごく自然に目に映ってくるのです。つまり、暑さのあまり極力薄着になりたいとの共通の思いがこの場にいる人たちにあるからです。下の画像は、市内見学するためにバスを降りる時に写したバス車内の外気温を表示する温度計です。33℃を示しておりました。大陸性気候のため、湿度が低いのでカラっとした暑さなのですが、直射日光を浴びながら歩いていると汗ビッショリになり、避暑気分どころではありません。

バス車内の外気温を表示する温度計

欧州では、2003年、2005年、2007年と、何故か奇数の西暦年に記録的な猛暑が発生しており、ここハンガリーでも200年7月の猛暑で500人以上が死亡しております。元々、中・東欧のような緯度が高く平均気温が低い国々の人たちにとって、程々の暑さの夏は一年で最も好きな季節で、日光で肌を焼いたりしてサマーバケーションを楽しんでおります。つまり、暑さは大歓迎で、エアコンで室内を冷房するようなことはしません。

現に、このバスにはエアコンが付いており、運転手さんは我々の要望を聞き入れて冷房をMAXにしてくれたのですが、効き目が殆どありません。彼にとって、この程度の暑さはむしろ快適で、それでも暑がる我々の思いが理解できないように思えました。この日の暑さは、翌日、三日目のブラスチスラバからウイーンにかけて更に加速し、最高温度は35℃に達しました。バスのエアコンが殆ど効かないことに悲鳴を上げた我々は、まともにエアコンが効くバスに変えるよう要請したところ、このバスを修理工場に運んでエアコンを翌日に間に合うように修理することになりました。

外気温13℃を示すバスの車内温度計

ところが、翌日四日目の天候は、朝から曇りがちで長袖でないと寒いほどで、バスに乗り込んで温度計を見たら、上の画像に示すように13℃した。実に、1日にして20℃の温度差を経験したことになります。今度は、運転手さんに暖房を入れるように依頼する始末で、苦労してバスのエアコンを修理しただけに憮然としておりました。この急激な温度低下により、体調を崩された方も居られ、私もそのうちの一人となってしまいました。ヨーロッパは暑かった、でもやはり寒くもあったとの思いが偽らざる感想でした。


街でよく見られる超小型車

上の画像は、ベルリンの繁華街で見掛けた超小型車で、日本の軽自動車より小さく二人乗りです。車種は確認できなかったのですが、下の画像に示す、最近欧州で人気の「トヨタiQ」より更に小さく、昨年インドのタタ・モーターズ(Tata Motors)から発表された超低価格小型車「ナノ」によく似ております。この車は、10万ルピー(約27万円)で、4ドア、5人乗りで624ccのエンジンを搭載し、基本モデルにはエアコンもパワーウインドーもパワステも装備されておりません。ドイツでこの種の車が普及するとは思われませんので、多分、ダイムラーの「スマート」と思われます。

ベルリンの街角で見掛けた「トヨタiQ」

欧州の都会、特にその旧市街では文化遺産保存の建前から中世そのままの狭い街路で走行、駐車するには小型車が便利なことから、以前から小型車に人気が有りましたが、このところのガソリン代の高騰に、世界的な不況が加わって小型車等のエコカー需要の世界的な広まりは、欧州では特に顕著に見られるようです。

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